処遇の決定 ページ13
相手の拳をなんとか受け止めたマルコは、今しがた気を失った子供を見下ろした。
「…ったく、ちょっと俺も危なかったねぃ…
なんて力してやがる」
その華奢な体ではありえないようなパワーやスピードを子供は持っていた。
…確か"個性"とか言っていただろうか。
「能力者とはどうやら違うみたいだねぃ。
海楼石が効かないとなると…」
さて、困った。どうせ手錠をかけてもコイツの個性とやらで壊されてしまうのなら意味がない。
それにこんな子供に手錠をかけるのには抵抗がある。見るとまだ15、6歳くらいだろうか。
「どうしたもんかねぃ」
サ「マルコ、何かあったのか？スゲェ音が部屋まで聞こえ……って、昼間の嬢ちゃん！」
「脱走したみてぇだな。どうやらこのガキ、海楼石が効かねぇらしい」
サ「は？海楼石が効かねぇってどういう______」
サッチがそう聞き返すと、騒ぎを聞いた不寝番や隊長が数人出てきた。
「あーまぁ面倒だから隊長がそろったらそこで話す。隊長部屋にみんなを呼んどいてくれよい」
サッチはわかったと返事をし、隊長格の部屋へと向かっていった。
マルコはもう一度倒れている子供を見やると、白い腕や足から血が出ている事に気がついた。
「自分の個性に体がついていってねぇみたいだねぃ。
面倒だが先に医務室連れて行くか…」
子供を抱え、医務室に向かう。
戻ってくるまで起きないように祈りながら、ベッドに寝かせて隊長部屋に足を進めた。
イ「マルコ、こんな夜に何があったんだ？」
部屋に着くと、もうすでに隊長がそろっていた。
「イゾウ、昼に能力者のガキが乗り込んで来ただろぃ。
あいつが脱走したんだよい」
サ「さっきの海楼石が効かねぇって言うのはどういうことだってんだ」
「…なんて説明するかねぃ」
さっき起きた事や"個性"とやらについて話すと、隊長達から驚きの声が上がった。
まぁそうだろう、自分だってそんなものは聞いたことがない。
「で、そのガキをどこに置こうか迷ってんだよい」
サ「…マルコの部屋でいいんじゃねぇ？」
「…は？」
サ「戦ったマルコならよく個性ってのも解ってるし、1番隊隊長なら任せられるってんだよ。監視もできるしな」
「…面倒ごと押し付けたいだけだろい」
サ「ひひっ、そんな事ないってんだよ」
見ると、他の隊長も同意のようだ。
「…仕方ねぇ、しばらくは俺の部屋に置いとくか」
こうして、あの不思議な子供は自室に置かれる事になった。
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レイ(プロフ) - 吹雪な影さん» ありがとうございます！！ 更新停止してしまって申し訳ないですm(_ _)m いつ投稿できるかはわかりませんが、ゆっくり書いていこうと思います。 (2017年10月13日 23時) (
レス) id: 508a02ddb2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - mさん» ありがとうございますヽ(；▽；)ノ コメントめっちゃ遅くなってごめんなさい！！ (2017年10月13日 23時) (レス) id: 508a02ddb2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪な影 - 更新楽しみにしてます！無理しない程度に頑張ってください (2017年4月28日 23時) (レス) id: dc73484863 (このIDを非表示/違反報告)
m - 続きがとても楽しみです♪( ´▽｀) (2017年1月26日 22時) (レス) id: 91c93c2a9a (このIDを非表示/違反報告)
m - 続きがとても楽しみです♪( ´▽｀) (2017年1月26日 22時) (レス) id: 91c93c2a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2016年12月18日 17時
