鏡音レンが貴方の4倍大好きですがなにか？(^ω^ )

世間 ページ44

あれから3日。


テレビの液晶には、朝からレンとミクオの顔ばかりが映っていた。


「あーー…やっぱ世間の反応は厳し〜ねぇ。」


うちに遊びに来ていたリンは、私の横でジト目。


「しょうがないよ。大人気だったんだし。」


私が肘をつくと、レンからのメッセージらしきものが映し出された。


『短い間ですが、ファンとして僕たちを支えてくれた皆さん、他にも迷惑をかけた事務所の方々、本当に身勝手な行動をしてしまって申し訳ありません。でも僕達は、この選択は間違っているとは思いません。大切な人を守るため、大切なことなのです。だから、どうか…どうか、分かって欲しい。本当にごめんなさい。そして、ありがとう。』


大切な人を守るため。


それはきっと、リンと私のこと…だと思う。


そんなことを思うと、目頭が熱くなる。


「…っ……ふ……」


「A…」


リンは私の手を取り、顔を覗き込んだ。


「大丈夫大丈夫。ね？」


「うんっ…」


私は目を擦って、その涙を拭き取った。
リンの目が少し潤んで見えたのは…きっと、気のせい。

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