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第39話 穴 ページ40

タカ丸さんと声のする方へ走っていくと、地面に穴が。

「伊作先輩、大丈夫ですか?」

タカ丸さんがその穴をのぞき込んで言う。

「あ、タカ丸くん。今鍵縄とか持ってない?」

「鍵縄?持ってますよ」

「ちょっと垂らしてくれないかい?」

「は〜い」

善法寺さんがタカ丸さんの垂らした縄を登ってくる。
おお、忍者っぽい。

「善法寺さん、もしかしてずっとそこにいました?」

まさか急に消えたのって……

「いや〜、あはは、Aくんと歩いていたら落とし穴に落ちちゃって」

やっぱり。

「すみません僕がぼーっとしていたばっかりに」

「穴に落ちるのは日常茶飯事だからまあ気にしなくていいよ
 タカ丸くんもありがとう」

「いえいえ〜、じゃあ僕はここで」

タカ丸さんはにこにこと手を振りながら戻っていった。


「あの、善法寺さん、本当にすみません……」

「いやいや、落とし穴くらいどうってことないよ」

「この学園、落とし穴多すぎやしませんか?」

「綾部がいるからねえ」

「綾部さん…?あ、さっき会いましたよ。」

「まさかAくん、落ちた?」

「はい。」

「大丈夫?怪我とかない?」

「多分平気です。」

「あれ、ちょっと左腕見せて」

「はい。」

善法寺さんに袖を捲られる。

「あ、」

「結構やったねえ」

左手から左肘にかけて結構広い範囲を擦りむいていた。

「とりあえず井戸で傷口の砂や泥を落とそうか」

「はーい」

井戸に行くため善法寺さんについていった。

第40話 再び→←第38話 髪



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悠楓(プロフ) - 時雨餅さん» そうですね 夏休み終わっちゃいますもんね... 大変な時は無理せずに時雨餅さんのペースで更新していってください!お話の続き楽しみに待っているので! (2018年9月2日 12時) (レス) id: 9134919a04 (このIDを非表示/違反報告)
時雨餅(プロフ) - 悠楓さん» コメント本当にありがとうございます!!そうなんですよ!もうすぐ続編なんです!夏休みが終わってしまったのでもしかしたら更新のペースが落ちてしまうかもしれないのですが、できる限り更新していきますのでよろしくお願いします。 (2018年9月2日 7時) (レス) id: 1ee2284998 (このIDを非表示/違反報告)
悠楓(プロフ) - 2度目のコメント失礼します!話数的にもう少しで続編ですね...!相変わらず1日1回は更新して下さっているのでありがたいです!更新頑張ってください! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 9134919a04 (このIDを非表示/違反報告)
時雨餅(プロフ) - 悠楓さん» コメントありがとうございます!本当に嬉しいです!毎日更新を目標に頑張っていきますので今後ともよろしくお願いします!! (2018年8月14日 22時) (レス) id: 1ee2284998 (このIDを非表示/違反報告)
悠楓(プロフ) - コメント失礼します。いつもこの作品を見させて頂いているのですが、面白いので更新が楽しみで仕方ありません!これからも更新頑張ってください!(*´ω`*) (2018年8月14日 21時) (レス) id: 9134919a04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨餅 | 作成日時:2018年7月5日 19時

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