Sincere love*090 ページ44
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待てども待てども返事はなかった。やっぱり気が変わってしまったのだろうか。そう思ったら顔があげられなかった。
不意に温かさに包まれる。
それが系さんの胸の中だと理解するのには時間がかかった。
「A」
「な…んですか」
「お前、まだ俺のことが好きか。」
「え?」
突拍子のない質問にどうしたらいいのか分からずに間抜けな声が出る。
すると、抱きしめられた体は離されて、目線が交わった。
「1度しか言わない」
そんな前置きを聞いて、何のことやらわからず頷く。
「俺はお前が愛しい。世界の誰よりも…夕希子よりも。」
「なんで、ダメだよ。夕希子姉ちゃんが1番じゃなきゃ」
1番になりたい思っていた癖にいざそう言われたら受け止められなかった。系さんの1番は夕希子姉ちゃんであってほしい。
そんな私の心を見えているかのように系さんは言った。
「夕希子のことは、どんな事があっても忘れない。俺が初めて心から愛した人だからな。だけど犯人は捕まって裁かれる。俺は許された。夕希子のことはもう区切りがついたんじゃないかと思う。」
私も頭ではそう思ってるだけど心がまだ追いつかないのだ。
そう伝えれば彼は考えてみろ、と言ってまた話し出した。
「もし夕希子が俺の前に現れたらきっと言う、幸せになれと。いや多分8年前から思っていたと思う。自分のことなんて構うな、忘れろと。忘れて俺が幸せになれるならそれでいいと。」
確かに夕希子姉ちゃんならそういう。彼女はそういう人だった。いつだって人のことが最優先で自分のことは後回し。だけど絵本作家という夢だけは譲らない人だった。
そんな芯の強い女性だった。
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青龍 葵(プロフ) - 誤字でしょうか?P58の最後、六郎の家にて「一人のの重みがなくなったソファに…」の「一人のの重み」→『の』多いのでは?一度、確認してみて下さい! (2018年3月22日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!!面白いと言って頂ける作品をお届け出来て良かったです。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月22日 0時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 面白かったです!続き、お待ちしてますね|´-`)チラッ (2018年3月21日 12時) (レス) id: a9d8810827 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - ぷりんさん» プリンさん!!!!!!私の記憶にはしっかりと…。感動的な終わり方と言っていただける作品を作ることが出来て本当に良かったです!私の文章が好きだなんて私には勿体無いお言葉ですが、支えにこれからも書かせていただきますね(;_;) (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - しばさん» コメントありがとうございます!涙を流していただけるなんてホントになんだか書いてよかった!と思いました!なんて嬉しい言葉ばかりくださるんですかね…(*´-`*)続きも新作もお待ちください、ぜひこれからもご愛読いただければと思います! (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏龍茶 | 作成日時:2018年3月18日 19時