リンタングル ~Ren.N~ (ページ33)

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Story 33 ページ33

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＿＿あれから1週間

とくに、なにか起きたというわけでもなく

いつも通りの1日を過ごしていた。

ただ、今日はクラスがいつもより活気で溢れていた。

なんたって、3週間後は待ちに待った文化祭が開かれるからだ。

今日は、その文化祭のための出し物や役割分担などを決める日である。

『では、文化祭の出し物的なの決めてきまーす。』

少し緩めな(？)学級委員を中心に話し合いが始められる。

神『はいはーーい、

俺、カフェやりたい』

1番初めに希望を挙げたのはまさかの勇太で。

そういえば、カフェでバイトしてみたい、とか言ってたっけ。

「確かに、カフェいいよなあ」なんて、みんなも勇太の意見に乗り気なよう。

ほんとうは、文化祭の人気な出し物と言ったら"おばけ屋敷"なのだろうけど

どうやら毎年3年に取られてるらしい。

『他になんか意見ある人いるー？
いなかったら、じんの言ったカフェになるけど。』

学級委員がそうみんなに問いかければ、反対する人はいなかった。

案外すんなりと出し物が決まり、あとは店番のシフト調整や買い出し、教室の飾り付けなどの係が決められた。

ただ、人気かなあと思った買い出しは誰もやりたがらなくて。

確かに、材料を買ってそれをわざわざ学校まで運ぶのも面倒臭いよなあなんて思っていた。

『買い出し行きたい人いないなら、言い出しっぺのじん行ってこいよ』

なんて、勇太が強制的に決められていて。

たまたま勇太と目があって

"どんまーい"って口パクしながら笑っていたら

神『いいけど、Aと廉とれなも強制な』

勇太が勝手にうちらを指名して、

学級委員も「まあ、いいんじゃね？」なんてすんなり受け入れてしまって道ずれにされてしまった。

反論する間もなく、唖然としていたら

廉『じん、あいつ最低やな笑』

なんて廉が笑いながら声をかけてきた。

「ほんと。
あとでジュース奢ってもらおっと。」

勇太に何も言ってないけど
何にしようかな、って考えていたら

廉『まあ、Aと一緒やし、別にええけどな』

なんて、クシャって笑いながら言われた。

何を奢ってもらうかで頭がいっぱいだったのに

廉のさり気ない言葉で

一瞬して頭の中は彼でいっぱいになった。

とりあえず今日だけは勇太に感謝するにしよう……。

神(あいつら、うまくいったりして。)

れな(うまくいくならいいけど、これで変なことになったらあんた恨むからね)