リンタングル ~Ren.N~ (ページ32)

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Story 32 ページ32

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学校に着くと既に廉はいた。

いつもみたいに男友達と楽しそうに話している姿を見て、なんだかほっとする。

いつか、廉がどこか遠くに

行ってしまいそうで。

なんでだか分からないけれど

祭りの件も、幼なじみの話の件もあったからだと思うけど。

廉がいきなりどこかへ行ってしまうんじゃないかって不安になる。

廉『……あ、A、おはよ。』

「……おはよう」

私に気づいた廉が話を辞めてこちらに来た。

廉『なんか……元気ない？』

「え？」

廉『いつもより静かやし、もしかして昨日の気にしとる？』

まさか廉から昨日の話のことを出されるとは思っていなかったけど

「ううん、なんでもないよ。」

関係無い私が気にしててもしょうがない。

何か話を逸らさなきゃ、と思ってあと少しで行われる文化祭の話を持ち出した。

「あ、文化祭あとちょっとだね……！」

廉『……せやな、楽しみやな。』

上手く会話を繋げられない自分のコミュ力の低さを悔やむ。

廉『もしよかったらさ、一緒に回らん？』

「へ？」

廉『あ、嫌やったらええねんで。
じんたちと回るかもしれへんやろ。』

「いや、約束してないし、その……一緒に回りたい。」

廉『ほんま？嫌やない？』

「うん、私でよければ」

よかったーなんてあからさまに嬉しそうにはしゃぐ廉。

そんな喜ばれたら勘違いしてしまいそうで。

でも、素直に誘ってくれたことに嬉しいと思った自分がいた。

単純だから、はやく文化祭にならないかなあなんて

もう頭の中は文化祭のことでいっぱいになっていた。

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更新遅くてごめんなさい(；；)