リンタングル ~Ren.N~ (ページ21)

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Story 21 ページ21

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外に出ると、夏特有のモワッとした空気が全身を包む。

どうしようって気持ちの方が強いけれど

せっかく2人になるチャンスだし
いっぱい話したいなあ

なんて考えながら集合場所に向かう。

(着いたら、2人が来れないことを伝えればいっか……)

着いた時はまだ集合時間の20分前で、さすがに廉は来ていなかった。

「早く来ないかなあ……」

会いたいなぁ、なんて考えながら

ドキドキの気持ちを抑えるように
廉が来るのを待った。

次第に人は増え始め、18時になった頃には

来た人の顔を見るのが必死になるくらいの人で溢れかえっていた。

「もう……18時過ぎたんだけどなあ」

廉は約束を破るような人じゃない。

けど、18時を過ぎた今でもまだ来る気配がない。

そうだ、連絡しよう！と思い意をけして電話をかけてみる。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ……

……おかけになった電話番号は電波が届かないところにいるか…………ﾌﾞﾁｯ

「……廉？？」

まさか、来ないわけはないよね、
もしかしたら向かってきてるだけかもだよね

なんて考えながら、とりあえず待つことにした。

だけど、1時間たっても廉が来ることは無かった。