半径2m以内立ち入り禁止！！【鬼滅の刃】

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ＮＯside


途方に暮れて、
誰が何を言っても上の空の少女を
見かねて行動する男が1人居た。









｢綾目 Aの母を知っているか？｣

この場に他の柱の面々が居たら、
大層驚いた事だろう。


この男が、態々、

少女の為に自ら動いているのだから。








｢私はAの母です、
Aと知り合いなのですか？｣


割とあっさりみつかったらしい。



あなたの旦那が死んでいた、
など説明するのは面倒で大変な筈だが、
スラスラと話を進めていく。





知る限りの情報を伝えた後、
この女性はこう言った。


｢恐らくAは今、記憶の一部を失ってます
今死んだ男性は、
彼女のお父さんではありません、
再婚したんです。



Aの父親の、彼とは死別しました。
彼も鬼に殺られたのです。
私が稀血とやらだからでしょうね…………｣


だから愛していた夫の訃報を聞いた後でも
落ち着いていたのだろうか。
夫を2回も鬼に殺されるなど、
不憫な女性である。
等と、伊黒小芭内は考えていた。


｢Aをどうか、
よろしくお願いいたします。
彼女の男嫌いは恐らく私のせいです、
私があのとき間違えたから………｣

深々と頭を下げる女性に対し、
こう言ったのだった。









｢彼女は大切な同僚だ。
命を懸けてでも守り、
全力で男性恐怖症を治すことを約束しよう｣




誰もが見たことないほど、
優しい瞳をしていたとか。

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