だから私は丙ですって！【鬼滅の刃】

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準備を終え街に出る。
もうそろそろ音柱さんも、
探す為に家を出る頃かな？？


『すみませーん、うどん1杯貰えます？？』

選んだのは、
こじんまりと営業しているうどん屋。

常連さんが多いのか、人気があるのか、
中には程よく人がいる。

うん、ちょうどいいね！

｢あら、小柄なお姉さんね。
20歳過ぎてるのかしら？とても美人ねぇ〜｣

ばっちり化粧してきたからね！！
この身長でその歳だと私が困ります！
まぁ、今は下駄で少し身長盛ってるけど！



『美人だなんてご冗談を〜、
先日20歳になったところです。』

ま、14歳だけど！！！
化粧＋美しい着物なら誤魔化せるね！


店の端の席を選び、うどんをすする。
うん、美味しい。
私も常連さんになりたいな！ならないけど。

客の出入りが多く、お店の人は忙しそう。
大丈夫そうだなぁ、多分。



もぐもぐ、と無言でゆっくり食べる。

｢おばちゃーん、
チビなガキ見なかったかー？｣

うわ、きたよ、音柱。

｢見なかったねー｣


ふぅ、セーフ。
恐らく私の記憶は消えているはず。
ありきたりで、存在感を薄くしたし！
もし覚えていても、
年齢偽ってるから大丈夫だけどさ！！！


どう足掻いても、
色素の薄い瞳は変えることが出来ないため、
顔をうどんに近づけてすする。
別に、特に変なことはしていない。
器までの距離が近くなっただけ！



｢いねーなー、どこいったんだ？｣

全体を見回して店から出ていったらしい。

良かったぁ、バレなかった。









まぁ、バレたら困るんだけどね。

普段染めている髪を態と元に戻して、
心臓の音をできる限り消し、
うどんを食す音も立てず、
存在感を失わせる。
座っているから身長もそこまで分からない。


恐らく周りからは、
人がいるのは見えるけど認知は出来ない、
程度にはなってるはずだ。
もはや私の特技だねこれは！！


念の為髪色を黒から元に戻して良かったなぁ。


ゆっくり噛み、
ようやく食べ終わる頃に1時間が過ぎた。



私の勝ち。
ズルはしていない、
私の姿を見てなお認知出来なかった、
音柱さんの負け。






さて、お願いは何にしようかなぁ
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