【悲報】烏野バレー部に紳士なんて存在しない。

相変わらず ページ9

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「あ、そうなんですか。
私もう帰るので、よかったら一緒に帰りません？」

「エッ！？ あ、はい……」






旭さんがバレーを続けていないということを、
別に問いただしたりするつもりはない。

ここはヒロインらしく部活に誘導する場面なのか
知らんが、残念ながら私はそういうたちではない。


……まぁ山口様が神の一声でもかけてくれれば、
旭さんも泣きながら部活に勤しむであろう。






「七詩ちゃん、理由とか…聞かないんだね。
…アッ興味ないよねゴメン」

「え。…いや聞いちゃいけない感じかなーと。
旭さんがバレーに飽きて辞めた、とか
ちょっと考えられないですし」






そっかー、と苦笑いする旭さん。

クッ、イケメンになりおって……だがしかし
山口様のゴッドスマイルには程遠いぜ旭さん。

でもなんか、旭さんがバレーしてない理由、
なんとなくだけど察しがつくようなつかないような。

……まぁとりあえず帰ろう。





「じゃあ旭さん、私校門前で待ってるので」

「あ、うん……またね」





腰を屈めて控えめ〜に手を振る旭さんに軽く
会釈して、一階への階段へ向かう。

………いやぁ、どこまでも相変わらずであった。
烏野でいろいろ怖がられていないかは少し心配だが、むしろ変わっていなくて少し安心した。





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セイバン→←答え：東峰旭

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