【悲報】烏野バレー部に紳士なんて存在しない。

平野綾です(大嘘) ページ18

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……だが、給食当番なのに廊下で他クラスの男子生徒を説教していたため、今度は私が担任に説教されるはめになった。わざと見えるように笑ってきやがった月島許さん。

まあガリガリ君きんかん味を想えば、担任の怒鳴り声や月島のクソむかつく笑顔なんてどうでもよくなってしまうのだった。

それくらいには楽しみだったのだ。
楽しみだったのだ。
だったのだ(過去形)。







「だったんだぞｺﾝﾁｸｼｮｫｫｫｫｫｫｫｫｫ!!」

「ごめん！ほんっとごめんってば！！」







部活があるだぁ！？

そんなもんサボ………らなくてもいいけどちゃちゃっとこう…しなよ！(語彙力)

そりゃ確かに、思い返せば初めて会った時もバレー部バレー部連呼してたしバレー部に入るであろうことは目に見えていたけれどもね！？
私のひとときの幸せとお前の部活、どちらが大事だ！

………お前の部活だな！うん！！







「ｳｩｯしくしくしくしく……」

「あわわわ…ごめんほんと…。
部活終わるまで待っててくれるならちゃんとおごるんだけどそれも悪いし…」

「待つ(即答)」

「ｱｯﾊｲ」








全くルールを知らない上にモブ田がいるテニス部とかだと退屈しそうだが、バレー部だったらその点は問題ないだろう。

なにより、ガリガリ君きんかん味のためだ。

何光年でも…は待つくらいだったら自分で買うけど、部活終わりくらいだったら余裕で待ちます。はい。







「そういえばオレンジ君よ、名前は？」

「あ、そういえば忘れてた！
おれ、日向翔陽！お前はお前は！？」









「…………………平野綾です」
「違うよね？」

「……小津七詩だよコラァ！！」







絶対このオレンジ君私の名前知ってたな。

まあ全校生徒の前で校長があんな……ねぇ？
全ては校長のせいだ。うん。






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side:日向→←あーぅぃえー☆

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