Two flowers12

キスマーク ページ30

ポップで可愛いコンセプトで作られるグッズのため
メンバー全員で写真撮影をしていた

そんなとき



「やっ、ちょっ…ほんとに待ってくださいヌナ！」

『何よ〜嬉しいくせに』

「そういう問題じゃないんです！俺まだ心の準備が、」

『大丈夫大丈夫。なるようになるって』

「ヌナㅠㅠ」


団体写真を撮り終え、個人写真の準備をしていたスニョンが

何やら大騒ぎしている


「何でしょう」

「揉めてる？」

「喧嘩ってわけではなさそうだけど」

「メイクさんとどうやって喧嘩するんだよㅎㅎ」


メイク担当のオンニは笑っていて

スニョンは困っているような焦っているような、そんな顔


『A〜』

「はい」

「ヌナ！ストップ！ほんとに」

『うるさいわよホシ』


私を呼びに来たオンニを必死で止めようとしている


「他のメンバーでもいいですよね？別にAじゃなくても」

『ダメよ。一番セクシーな唇にしないと』

「唇？」

「何でもないから！Aは気にせず準備を…」

『A

ホシにキスしてくれない？』

「へっ」

「ヌナ！！」

「はぁ！？キス？」

「どういうことですか！」

「違うって…誤解だ」

『コンセプトと衣装に合わせて、ホシの首にいくつかキスマークをつけたいのよ。
メイクチームの誰かがやってもいいんだけど、それよりメンバーにやってもらった方がホシも楽なんじゃないかと思って』

「こんなに人数が多いのに、どうしてAヌナを選ぶんですか」

「俺は男でもいいんじゃないかって言ったんだよ。でも、ヌナが譲らなくて」

『美女が2人もいるのに、どうしてわざわざ男に頼むのよ』

「それは…だって…」

「女なら私もいますよ！オンニ

あんたも喜びなさい。私が綺麗にキスマークつけてやるわよ」

「え」

「…

やー、クォンホシ。あんた今嫌そうな顔したわね」

「あ…ううん。違う。そんなつもりは」

「首出しなさい！5個でも6個でもつけてやろうじゃないの！」

「ひぃっ」

「おい！やめろジス。何考えてんだ」


怯えるスニョンと慌てて止めに入るスンチョルオッパ

なんだか複雑な状況になってきている


『ジスでもいいんだけど、Aの方が嬉しいでしょ？
ホシはAのことが…』

「あーーーー！！！ヌナヌナヌナ」

『これ言っちゃダメなんだっけ。ごめんㅎ』

「頼みますよぉㅠㅠ」

『てか、なんでそんなに拒否するの？Aにキスされるの嫌？』

「嫌なわけないです！」

『じゃあいいわね。決まり』

「あっ…」

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