26話 ページ27
Na視点
・少しだけグ ロ注意
速く、もっと速く
墓地へ向かってひたすら走る
人と戦ったことも、斬ったこともない
それでも、もう誰も失いたくない
Na「なんだ……これ……」
墓地にようやく到着する……が
既にそこは沢山の死体がころがっていた
負傷した兵士達やBroooockは木陰で身を潜めている
kn「皆！こっちへ！」
きんときが到着して応急処置を行う
Aは奥の方で残りの敵兵と戦っていた
参戦しようと走り出すも、手前で足が動かなくなった
Na「……ｯ」
人を斬っているのに、にやりと笑みを浮かべるA
人の死を楽しんでいた父親と重なって見えてしまう
そして、昔の記憶がどんどんと頭を支配する
A『…ちいせぇ脳みそ。全員攻撃の仕方が1パターン……馬鹿にも程がある』
最後の一人を斬り、つまらないとため息を吐くAと目が合う
Na「あ……」
そんなつもりは無いのに、何故か震えて、声が掠れる
A『……兄貴、戻った方がいい。皆の元へ』
Aが悲しそうな目でこちらを見てくる。
そして、血の着いた短剣を俺が見ないように後ろへ隠す
A『私はグレイスと一緒、人を殺すことに何の感情も持たない。兄貴のトラウマを思い出させたくないんだ。死体の処理は私がしておくから、皆の(((「グレイス様を殺した罪だぁッ！」
どうやらまだ敵兵が隠れていたらしい
Aは腕を斬りつけられ、顔をしかめる
Na「……おい」
それを見た時、何かがプツリと切れるような感覚に襲われた
Na「妹を傷付けたんだ、どうなるか分かってんだろうな」
昔習った剣術を思い出し、敵兵と戦い始める
敵兵に足を引っ掛けると、よろけて隙が出来る
その瞬間に、剣をソイツの首へ振り込んだ
敵兵「がっ……あぁぁ」
初めて人を殺した
肉が引き裂かれる感覚が手に伝わってくる
先程のAを思い出す
Aはこの気持ち悪い感覚を感じても、顔色一つ変えなかった
きっと慣れなんだろう。
友人や国の人達に囲まれて生きてきた俺とは全く違う
自分で自分を鍛え上げ、知らない人間とぶつかり合ってきた
寂しくても、ずっと1人で戦ってきた
兄として何もしてあげられなかった自分を、強く強く憎んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きなこれもん(プロフ) - きなこんこんさん» 好きだなんて言っていただけて嬉しいです！emさんの沼にハマっていただけるよう頑張ります！コメントありがとうございました！ (2021年10月17日 11時) (
レス) id: dd0694dac5 (このIDを非表示/違反報告)
きなこんこん - え、emさんカッコいい…。あ、物語の途中から失礼します。私、emさん推しではないのですが、推しになりそう。それくらいこの作品がスキです！！^^更新頑張ってください！！ (2021年10月16日 22時) (レス) @page41 id: 5c71fdc042 (このIDを非表示/違反報告)
きなこれもん(プロフ) - ここにゃん2さん» いえいえ！文面上だと伝わりにくいこともありますし、コメント面白かったので大丈夫です！！体調気にしていただけるの嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年9月5日 16時) (レス) id: dd0694dac5 (このIDを非表示/違反報告)
ここにゃん2(プロフ) - きなこれもんさん» 大丈夫ですよ！？本気にしてる私が馬鹿なんで！！ガチで馬鹿なんで謝らないでください！？ あ、更新頑張ってください！自分の体調にも気をつけて！！ (2021年9月5日 15時) (レス) id: def594ece5 (このIDを非表示/違反報告)
きなこれもん(プロフ) - ここにゃん2さん» あ、ネタです！本気にさせてしまってたらごめんなさい！！ (2021年9月5日 15時) (レス) id: dd0694dac5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこれもん | 作成日時：2021年8月25日 7時
