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「…どっちだと思う?」
ニヤっと不敵な笑みを浮かべながら答える万次郎の頭を軽く小突くと、その子に向かって私は『幼馴染です!』と言い放った。
「なんだ幼馴染か(笑)オレ、龍宮寺 堅って言うんだ。周りからはドラケンって呼ばれてるけどまぁ好きに呼んで」
『分かったじゃあ…慣れるまではケン君って呼ばせて貰おうかな。私はA A。私のことも好きに呼んでね』
一通り自己紹介が済んだところで2人に『何してたの?』と問うと、「特になんも。ただダベッてただけ」と言うものだから私は一つ提案をしてみた。
『私達これからファミレスに行くんだけど、次郎達もどう?』
そう言うとエマは「えっ?ファミレス?」と反応したから私は万次郎達に気付かれないようにエマにアイコンタクトを送った。
すると「あ、そうそう!今日たくさん歩いたから休憩しよって話してたんだよね!ね、Aちゃん」と話しを合わせてくれた。
「オレはどっちでも。ケンチンどうする?」
「オレも合わせるよ」
『じゃあ行こ行こっ!そしたらそこのファミレス、先に向かっててくれる?私、遅くなることおばちゃんに連絡しないとだから』
「あ、うん!りょーかーい」
『あー次郎は私と一緒に来て!はいこれとこれ、持ってくれる?荷物持ち♪』
「…じゃあわりぃけどケンチン、エマ頼むわ」
「おう。…んじゃ、行くか」
「うん!」
先にファミレスへ向かう2人の背中を見届けると次郎が「…で、なに企んでんの」と詮索してきたものだから私は『え、別に?(笑)』と返した。
まぁ、次郎のことだから言わなくても分かってる。
だからあえて言わなかったんだけどね。
私は万次郎に持たせた荷物に手を伸ばし『ごめんね、ありがと』と言うと万次郎はすぐさま反応して荷物を引っ込めた。
『え?なに、いいの…?』
「うん」
『…じゃあお言葉に甘えて。ありがと』
近くにある公衆電話に10円玉を数枚入れ自宅の番号を打ち込むとすぐに呼び出し音が鳴った。
数回鳴ったところで櫂が出たから帰りが遅くなることをおばあちゃんにも伝えておくよう頼むと櫂は「あんま遅くなんなよ」と言い電話を切った。
『お待たせ、行こっか』
「……A、」
『んー?…ッわ!!』
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@炭酸(プロフ) - ササミさん» ありがとうございます!! (2021年7月13日 2時) (レス) id: cb8d42f0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ササミ - 好きです!!! (2021年7月11日 20時) (レス) id: e6ad737842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@炭酸 | 作成日時:2021年6月15日 14時