月恋 第106話 「強制連行」 ページ12
「隼が本当に1120歳かもしれない、と言うことはまあ、そこら辺に置いといて、立ち話も何だし、共有ルームにでも行くか」
「それ置いといて良いものなの、海?」
「弥生さん、そこは詳しく突っ込んじゃ駄目です」
「えー、海もAも冷たいなァ。もっと僕に興味を示してくれても良いのに」
「隼、お前はちょっと黙ってろ」
「始のためなら何年だって黙ってるよ!!」
「いや、流石の睦月さんでも、何年も黙ってろとは言いませんよ隼兄!」
海さん、弥生さん、隼兄、睦月さんと此のやり取りをして今更ながら気付く。
あ、年長組が揃っている、と。
元々、ライバルユニットであり兄弟ユニットでもあるグラビとプロセラは仲が良い。だから、年長組だけでなく、年中組や年少組が自然と集まって喋っているのは何ら不思議ではない。
しかし、一つだけ私個人的な問題がある。
年少組、特に郁兄と涙兄と話すことは日常的にも多く、年中組もまあまあ多い。だが、年長組だけのメンツで話すのは今回が初めてな上に、和解はしたが雰囲気的に苦手な睦月さんが居る。
そして此処に居る人、全員が180�儕曚┐討い襦�私の身長は140�儻緘勝∈垢鰐�40�僉�
百々のつまり何が言いたいかというと―――威圧感半端ない!!
自分よりも30�冓�差しプラス10�僂眇板垢�高い人達に囲まれ、皆さん優しい人だと知っていても身長と言う名の威圧感に圧迫される。
「じゃ、じゃあ私はこれで失礼しますね」
威圧感に耐えきれず、そそくさとその場を後にしようと後退った。
「まあまあ、海の言った通り皆でグラビの共有ルームに行こうか。勿論、Aもね?」
しかし、自室に逃げようとした私の右腕を隼兄ががっしりと掴み離さず、私による自然な流れの逃亡を阻止してきたのである。
「隼兄、私は―――」
「おやおや、Aは随分体が冷たいねェ? 春が温かい紅茶を淹れてくれるみたいだから、是非飲んでいくと良いよ」
「あれ、そうなの?Aちゃん、女の子が体を冷やすのは良くないよ。隼の言う通り温かい紅茶を淹れるから、ちょっとうちの共有ルームで休憩していきなよ」
結構です、と言う私の言葉を遮りグラビの共有ルームへとぐいぐい引っ張る隼兄。
弥生さんにもそう言われ、断るに断れない状況を作られた。
彼の手を振りほどこうとしても、細い腕ながらに力が強くて振りほどけず。そのまま流れに流され、私は年長組と、気まぐれな白の魔王様にグラビの共有ルームへ強制連行されたのである。
月恋 第107話 「紅茶はいかがですか」→←月恋 第105話 「脱線させまくっている」
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櫻餅(プロフ) - 2次元大好き人間！！！さん» コメントありがとうございます。不定期更新ですが頑張ります。これからもこのお話を宜しくお願いします。 (2018年3月21日 12時) (
レス) id: eb7f0e71e0 (このIDを非表示/違反報告)
2次元大好き人間！！！ - 続編おめでとうございます！これからの夢主ちゃんの成長が楽しみですね！！！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年3月21日 11時) (レス) id: 6896f5a2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻餅 | 作成日時：2018年3月13日 2時
