月恋 第34話 「白い靴下」 ページ35
私は白い靴下が、師走さんは制服のズボンと靴下が泥だらけになってしまったが、ツキウサまんは無事に買って帰宅。
何故か師走さんのツキウサまんだけクリームが入っていなかったが、彼はそれを何時もの事だと笑い飛ばしていた。
サッカーボールが鳩尾に飛んできたり、側溝の蓋が壊れて嵌まったり、ツキウサまんの中身が無かったり、此の短時間で色々有りすぎだ。師走さんのアンラッキー体質恐るべし。
泥だらけの白い靴下を、自室の風呂場でごしごしと手洗いをしながら、今日の衝撃的な出来事を振り返る。
汚れが大分取れてきて、そろそろ洗濯機にかけようかなと思っていた所でコンコンッと扉をノックする音が聞こえてきた。
「はーい」
準備しておいたタオルで濡れた手と足を拭き、洗面所から玄関まで小走りになって扉を開けに行く。
「あれ、黒月さん、こんばんは」
扉を開けると、其処には矢張り今日もしっかりと黒いスーツを着こなした黒月さんの姿があった。
「おう、こんばんは。突然押し掛けて悪いな。明日の予定を伝えておきたかったんだが、今、大丈夫か?」
「あ、はい!」
靴下は後でも良いだろうと、承諾の返事をした。
何故、黒月さんが私の予定を伝えに来ているのか。理由は至って単純。私はデビューしてまだ幾日も経っていない新人なうえに、まだまだ知名度が低い。その為、仕事もまだコヨミラジオだけで忙しくもない。
だから私が売れるまでは新しいマネージャーを付けず、黒月さんがプロセラの皆さんと掛け持ちでマネージャーをしてくれる事となったのだ。
アイドルだけでなく、マネージャーも多忙である。お疲れ様です、黒月さん。
そう思いつつ、黒月さんから明日の予定を聞き、サラサラッと小さな予定帳に書き込んでいく。
「明日はツキプロの公式サイトに載せる写真撮影と、今度開催されるプロセラのライブの宣伝だけだ」
「分かりました」
明日の予定を書き終え、コクりと頷いた。
「じゃあ、明日の午前9時には迎えに来るから頼んだぞ?」
「はい!」
まだまだやる事は少ないけれど、1つ1つの仕事を大切にこなしていこうとやる気を出したのであった。
月恋 第35話 「虚無感に襲われる」→←月恋 第33話 「不幸体質発動中」
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櫻餅(プロフ) - snowさん» コメント有り難う御座います。少しでも共感して頂けて、大変嬉しく思います。これからツキウタ。メンバーと関わり、夢主がどんどん成長出来るお話にしていきたいと思っておりますので最後までこのお話にお付き合い願えたら嬉しいです。応援有り難う御座います！ (2017年12月21日 19時) (
レス) id: 5dfdc31c69 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - こんにちわ♪最新話読みました。ちょっと、自分のことみたいにホロリとしました。ヒロインちゃんが無事に乗り越えてくれると信じてます。目標が早く見つかること、祈ってます。頑張って下さい！ (2017年12月20日 14時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 櫻餅さん» 待ってます。急激に寒くなりましたので、風邪など引かないように気を付けてください。 (2017年10月7日 1時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
櫻餅(プロフ) - snowさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！不定期更新ですが、頑張ります。 (2017年10月7日 0時) (レス) id: aab212b765 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 初めまして♪楽しく拝見させて頂きました。愛ちゃんへの愛が溢れていて、素敵でした。更新、楽しみにしてます。これからも頑張って下さい!! (2017年10月6日 9時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻餅 | 作成日時：2017年9月19日 0時
