ウラオモテカノジョ～あざとい女の子はきらいですか？～【1】 (ページ7)

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そうだ、青い小鳥をやろう！ページ7

「青い小鳥さんをやろう」
「……は？」

それはよく晴れた日のことだった。

室内での仕事が多い職業に就いている人間からしてみれば、天候はあまり関係ないのだが晴れていたら晴れていたでテンションは少しだけ上がるものだ。雨の日も好きであるが、晴れの日は洗濯物がよく乾くので助かる。

仕事さえ入っていなければ、シーツも洗いたかったなぁ、などと考えていれば、マネージャーさんから突然そんなことを言われた。

青い小鳥さん、青い小鳥さん……ああ、Twitterのことか。

「ぜっっったい嫌だ！」

この間、0.5秒。考えることもなく私はマネージャーさんの提案に首を横へと激しく振った。断固拒否、というやつである。

「私の呟きとか、需要なくない？」
「ある！絶対ある！みんな、Aちゃんの私生活が凄い気になってる！」

豪語するマネージャーさん(女性)にまたもや首を横に振る。

「ないもん」
「あるもん」
「ない」
「ある」
「ない！！！」
「ある！！！」

早く着きすぎて、誰もいないのを良いことに。今日の仕事先で不毛な言い争いを繰り広げていく。

「ともかく、ミケちゃんはメディアへの露出が極度に少なすぎるのよ。イベントやラジオにも中々出ないし……」
「久野ちゃんもやってないじゃん！久野ちゃんがやらないなら、私もやらない！」
「まぁたそうやって久野ちゃん久野ちゃんって……いい加減、久野ちゃん離れしなさい。あと、久野ちゃんはまあまあイベントやラジオに出てるから！」
「いーやーだー！」

私が久野ちゃんにべったりなのは周知の事実。大好きな彼女から離れる気など更々ない。

「知ってるのよ？梅原さんや斉藤さん、内田姉弟、それに坂本さんと鈴村さんとか、色々な人からSNSやらないのかって言われてるの」
「うぐぐぐぐ……」

何故か、毎度の如く話しかけてくれる梅原さんと斉藤壮馬さん、内田真礼さん、弟の内田雄馬さんだけでなく、幼い頃からお世話になっている鈴村健一さんと坂本真綾さんにまでSNSをススメられている事実をマネージャーさんに知られていたらしい。

痛いところを突かれて、思わず言葉につまる。

「とりあえず、考えといて？あと、Twitterが嫌なら、Instagramとか他のアプリでも良いからね」
「どっちも変わらなくないですか？！」