ウラオモテカノジョ～あざとい女の子はきらいですか？～【1】 (ページ33)

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ラーメンが食べたい2 ページ33

二人の関係性が全く掴めずにいる俺に武内さんが気を遣って説明になっていない説明をしてくれた。

「俺がデビューしたときからずっと仲良し、ね！ミケ姉さん！」
「……」
「すっげぇ嫌そうな顔してるけど？！」

俺にとっても武内さんにとっても、ミケさんは年下ではあるが芸歴で言えば先輩である。そのため武内さん曰く、あまり舐めた態度を取るのもいかがなものかとは思っているのだが、ミケさんがあまりにも関われば関わるほど面白い人だと分かり、もっと仲良くなりたいがためにどうしてもふざけた態度を取ってしまうようになった結果がこれらしい。

そら、あまりにもからかわれればミケさんも嫌になるわなと思わず納得してしまった。

「ミケ姉さん、何頼んだ？」
「……これ」
「あ、うまそう！じゃあ、俺もこれにしよーっと……すみませーん！」
「いや、帰れよ！それか違う席行けよ！」

嫌々ながらもちゃんと相手してあげてるだけミケさんはえらいと思う。そして、こんなにも口調の荒い彼女を俺は初めて見た。だがしかし、なんだかんだ言いつつも、無理やり追い払わないあたり一応気は許してはいるみたいである。

お腹が空くような良い匂いが漂う騒がしい店内で3人。なんだかんだ言いつつもカウンター席に並んで座りながら、わいわい喋ってラーメンを食べたのだがこれも悪くないなと俺は思った。

恐らく、そこからだろう。俺と武内さんとミケさんの3人の交流が始まったのは……。

まあ、嫌がるミケさんを俺と武内さんの2人で連れ出して遊びに行くようになったのだがこれがすごく楽しかったりするのである。ただこのことを、常日頃からミケさんと仲良くなりたいと思っていらっしゃる斉藤さんや梅原さん、内田さんたちに知られたらちょっと怖いなと考えてしまったのはここだけの話にしといてもらいたい。