【w.r.w.r.d】甘々【短編集】

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・zm「......手伝ってくれるん？」
どんどん帰っていく仲間の背を見送って行き、遂に自分も与えられたノルマを終えれば帰ろうと席を立ちます。そこで彼がまだ仕事と向き合っているのに気づけば、手伝おうと傍まで行きます。彼の書類を手に取れば、PCから顔を上げた彼が目を丸くしました。2人でやった方が早いでしょう、と貴女が言えば、「有難う。」と優しく目を細める彼。静かに集中して仕事に取り組んでいき、やっと終わればずしり、と肩が重くなります。目線をずらせば彼が貴女の肩に頭を乗せているのが分かります。普段は会社では甘えてこない彼がそんな事をしてくるなんて余程疲れてるのだろう、と貴女は優しく頭を撫でてあげます。そうするともっと、とでも言うように肩口にぐりぐりと頭を擦り寄せてくるのでもっと甘やかしてあげましょう。少しして元気が出た彼が「よっしゃ。今日のお礼に飯に行こか。」と言うので全力で首を横に振りましょう。

・sh「あれぇ？Aさん、まだ仕事終わってないんすか？」
カタカタとPCを叩いていれば、彼がひょっこり顔を覗かせます。煽り口調で話しかけられれば貴女は怒ったように上司から仕事を押し付けられたんだと述べ、タイピング音を強くします。そんな貴女に「ごめんて。」と眉を下げ素直に謝れば、彼も営業からの戻りで疲れてるだろうに隣に座り手伝おうとしてくれます。貴女が大丈夫だからと遠慮すれば「ええねん。俺がこうしたいんやから。」とそのまま手を止める事無く柔らかな笑みを見せます。彼のおかげもあってか予想以上に早く仕事を片せば、お礼と今度何か奢ると告げる貴女。その言葉に調子に乗った彼は「お？デートのお誘いですか？」とまた煽り口調に戻ります。やられっぱなしは気に食わないと貴女が肯定の頷きを見せれば、目を見開いた後、どんどんと顔を赤らめて行きます。最終的には両手で顔を隠し「こっち見んといて。」と呟く彼に、貴女はくすり、と笑みを零すでしょう。






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また、二人分しか入らなかった、、、。




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