【w.r.w.r.d】甘々【短編集】

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・em「Aさん、ずっと私の傍に居てくれませんか？」
以前、恋愛小説を読んでいた貴女に「Aさんはそういった本が好きなんですか？」と紅茶を差し出しながら問いかけた彼。顔を上げた貴女がそうですね、やっぱりこういうロマンチックに告白とかされてみたいですね、と返し頷きました。そういったやり取りをした数日後に彼から呼び出された貴女はなんだろう、と思いつつ彼の元へと行きます。すると少し緊張した面持ちの彼から3本の薔薇の花束と愛の言葉を紡がれます。まるでこの前話した小説のようなロマンチックな告白に頬を赤くした貴女は勿論、と花束を受け取ります。彼は貴女の返答に「良かった......。」と心底安心したように呟いた後、不器用に貴女に口付け顔を赤くしながら柔らかな笑みを浮かべるため貴女も微笑みを浮かべることでしょう。それから三本の薔薇の花束ってどういう意味ですか、と質問した貴女に彼は照れたように「愛しています、ですね。」と。

・sp「すみません、俺の彼女になんか用すか？｣
街へと出掛けていた貴女は所謂、ナンパに絡まれてしまいます。断るも引かない相手にどうしたものかと思っていると彼が貴女の腰に手を回し助けてくれます。そのまま指を絡ませ手を繋ぎその場を去ればお礼を言い出来た後輩を持って良かった、と続けます。その言葉を聞いた彼は「先輩、少しは危機感を持ってください。俺だって男ですよ？」と横目で貴女を見詰めます。冗談だと受け取った貴女がショッピくんならいいよ、と笑って見せると彼は大きく溜息をつき、「ちゃんと意識してくださいよ。」と少し腰を折り貴女の耳元で囁きます。雰囲気が変わった彼に耳を赤くしながら困惑していれば「A先輩、好きです。何時になったら気づいてくれるんですか？」と頬を撫でられます。意味を理解した貴女が私も、と呟けば彼は悪戯に口角を上げ「私も、なんですか？」と分かりきっている答えを聞いてきます。意地悪だと眉を下げながら好きです、と言おうとするも彼にキスされ遮られます。更に顔を赤らめた貴女にまた「なんですか？」とまた問いかける彼。拗ねたように好きです！、と大きく言えば満足そうにふっ、と笑い声を漏らしました。



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ユッキー さん、リクエスト有難う御座いました！






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