【w.r.w.r.d】甘々【短編集】

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・kn「なぁ、お前俺の事好きやろ？」
彼と2人での任務の帰り、何となく彼の顔を盗み見ていると真顔の彼から唐突に尋ねられます。驚いたあなたがそんな訳ない、と照れ隠しに強めに返せば彼は「ちゃうんか？」と首を傾げて見詰められます。再度否定の言葉を紡ごうとするもじっと視線を逸らさない彼に何も言葉が出なくなってしまっては顔を赤くし俯きます。貴女の表情を見た彼は「俺も好きやで。」と一言。予想外の言葉にぱっと貴女が顔を上げるとまるで太陽のような眩しい笑みを浮かべた彼が居ます。鼓動がどんどん早まっていくのを感じつつ好き、とやっとの思いで返せば彼は笑みを深め「ふーん！プロ結果！」と嬉しそうにしています。それから逞しい彼の腕に抱き寄せられればおずおずと背に腕を回します。貴女は終始余裕そうだった彼の胸の鼓動も貴女と同じように早まっていることに気づけばそっと彼に体を預け、もう一度好きや、と呟きました。

・zm「アイツのこと好きなん？」
鬱先生に恋愛相談をしていた貴女。すると二人とも素直やないんやから、と含み笑いをした後に唐突に引き寄せられます。突然なんだと顔を顰めた貴女でしたが誰か違う人から腕を掴まれそちらの方へ顔を向けます。そこには怒った顔をした翡翠色の瞳を持つ彼がいます。彼は目を瞬かせる貴女を気に留めることもなく鬱先生へと睨んだ後、そのまま腕を引かれ彼の自室へと連れていき静かに問いかけます。怒っている彼に貴女が困惑し眉を下げながら違うよ、と首を横に振り否定すれば彼は大きく溜息をつきます。それに貴女がびくり、と肩を揺らせば「ごめん、アイツに取られるかもって思ったら余裕なくなったわ。」と優しく抱き締められます。どういうことだと首を傾げれば「まだ分からん？Aの事が好きってことやで。」と頬を撫でられます。貴女は目を瞬き彼の顔を見れば顔を赤くしている事に気づき、思わずくすりと笑えば返事の代わりに強く抱きつきました。「笑うなや。」と拗ねた声で返しつつ貴女の答えを受け取った彼はんふふ、と笑みを零し暫く貴女を離さないでしょう。







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