傘を忘れてしまった ページ13
*
*
・gr「此処に居たのか。A、帰るゾ。」
買い出しに街へ出掛けていればいつの間にか雲行きが怪しくなり、遂にはポツポツと雨が降り始めました。少ししても収まらないどころか強くなっていく雨に溜息をつけば、濡れてもいいかと足を踏み出します。そんな時、彼が近付いているのに気づき驚きます。普段は街に出てこない彼に如何してこんな所に居るのか、と問えば「たまにはええやろ。」と 口角を上げながら貴女に傘を差し出します。そのまま流れるように貴女の持っていた荷物も手に取れば帰り道に歩みを進めます。貴女がお礼を告げれば、気にするな、という風に貴女の頭を撫でてくれます。
・tn「.....A?っ、なんちゅう格好してんねん!」
さっきまでは晴れていたのに、突然雨に降られてしまっては、しょうがないと駆け足で城へと戻ります。びしょ濡れになってしまった貴女はこのまま入るわけにはいかないと服を軽く絞っていると後ろから声が掛かり振り向きます。すると、一気に顔を赤くする彼にきょとん、とすれば、彼は自身のコートを貴女に羽織らせます。彼のコートまで濡らしてしまうと遠慮すれば、「ええから。はよ、着替えて来ぃや。」と急かされます。彼の言葉に従い部屋に戻り、鏡を見れば、彼が顔を赤らめていた理由に気づきます。その頃、彼はまだ先程の貴女にドキドキとしているでしょう。
・mn「雨が降ってきたみたいやな。ちょっと彼処で休憩するめう〜。」
彼と2人で買い物に街に出掛けていると、空が泣き出してしまいます。どちらとも傘を持っておらずどうしようか、と貴女は様子を伺っていれば彼はお洒落なカフェを指さしウインクをします。美味しい紅茶やケーキに舌鼓を打ち話に花を咲かせていればふと、何時もは用意周到な彼が傘を持っていないとは珍しいと貴女は思います。「Aちゃん、どうかした?」彼から問われれば彼もたまには抜けることもあるかと思い直しなんでもない、とだけ伝えます。不思議そうに「そう?」と聞く彼に頷けばその後も談笑を続け、30分もすれば雨が上がっていることに気付きます。ただ、実は彼が折り畳み傘を持ってきていたことには貴女は気づけませんでした。
*
*
548人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるなこ - 初めまして!どの小説(特にkiss避、耳がすきです!)も、最高でドキドキが止まりません。もし、お時間があればなんですが、リクエストさせていただきたいです!「くすぐってみた」を是非いつか拝見したいです!突然申し訳ございません!もしよろしければお願いします! (2019年11月16日 2時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
もち - めちゃくちゃすきです!応援してます……!過呼吸のとかお酒のとかもうぜんぶすきです! (2019年11月16日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
りめんばー(プロフ) - 赤月 アズさん» いつも見に来てくれて有難うございます!めっちゃ嬉しいです(´˘`*)いつでも見に来てやってください! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 444debdc7d (このIDを非表示/違反報告)
赤月 アズ - 最近学校が最悪で見る機会がなかったンゴやっと見る事が出来たよー涙フキフキ(涙ふいてます)ひつれいかも知れませんが更新してなくても見させていただきます! (2019年6月28日 22時) (レス) id: e828082d4c (このIDを非表示/違反報告)
りめんばー(プロフ) - 赤月 アズさん» リクエスト有難うございます!承知致しました!そうなんですね、若くて羨ましいです!笑 (2019年6月26日 8時) (レス) id: 444debdc7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りめんばー | 作成日時:2019年5月13日 2時