【twst】ツイステッドワンダーランドのマジカメ事情Ⅳ【オリキャラ】【番外編】 (ページ4)

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人魚姫【ジェイド誕生日】(2023年11月5日)♡ ページ4

※ジェイド×ハイラあり。
※誕生日の後日の話
※原作3章と本編のネタバレあり。
※日本から物の移動が可能になっている世界線

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ハイラside.

ジェ「ハイラさん。」
H「あら、ジェイド君。昨日はなんか大変そうだったわね。」
ジェ「はい。3日前僕達の誕生日のパーティーが行われたまでは良かったのですが……」
H「フロイド君がやらかしたのね……」
ジェ「ええ。」

フロイドがやらかした、というのもなんか誕生日気分が続いてて料理を作ったはいいものの、次の日のために仕込んでおいた物だったのでアズール君が結構怒ってたって事ね。

大変そうだなぁ、なんて思いながら私はページをぺらり、とめくる。

ジェ「？ハイラさんが読んでいるその本は何ですか？」
H「……"人魚姫"の絵本よ。」
ジェ「あぁ、魔女と契約して王子を恋に堕とす事を条件に契約し、王子と結ばれる話でしたよね。」
H「あぁ～……そうね。こっちではそうだったわね。」
ジェ「こっちでは？」

私が持っているのはツイステの世界線の絵本ではない。……というのもここの世界の本が全て正義側のハッピーエンドで終わるのがどうしても好きではないのよね。
現実は悲劇の方が多いのにね。と思いながら私は人魚姫の最後のページを開いた。

H「……ツイステッドワンダーランドって結構ハッピーエンド系の物語が出回っている事が多いでしょう？」
ジェ「ええ、そうですね。」
H「多分それは理想主義の人が多かったっていうのも、幻想に憧れる人が小説家になるケースが多いって事もあるんだよね。」
ジェ「……確かにそういう方が多いのは納得できます。」
H「でも和の国って基本"現実主義者"が多かったりするのよ。」

だから歴史学者とか科学者みたいに現実を物語にしたり、悲劇も書くことも多いのよ。と言って私はジェイド君の方を見て笑う。

H「だから和の国の絵本の人魚姫は"魔女との契約を叶えられず、お姉さま方から王子を殺すように言われるが、人魚は王子を心から愛していたので殺す事が出来ず、泡になって消えてしまった"というのがオチになるわけですね。」
ジェ「……」
H「……なので、"貴方は私を泡にしないでくださいね"。」
ジェ「え……」

夏目漱石がI love youを月が綺麗ですねと翻訳した。その返しが"私死んでもいいわ"だったはずなのよね。だから＿＿

H「まぁ貴方ならすぐに違うって分かるでしょうけど。」
ジェ「どんな殺し文句ですか……」

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Jade HappyBirthday！