【twst】 TIME OVER -第三節-【リドル・ローズハート】【男夢主】 (ページ47)

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捕獲ラビット！！🃏 ページ47

Riddle side.

あの日から数日が経った。

あの4年生が居なくなる事件はボク達が解決したらしいが、これと言った記憶がない。
いつも通り寮内で過ごしていた時に逃げている4年生を見つけて助けた……

リ「(自分の記憶はあっている筈なのに……どうして苦しいのだろうか。)こらエース！デュース！お前達、廊下を走るんじゃない！」
デ「すんません！」
エ「勘弁してくださいよ～！グリムが逃げたから探してるんですって～！」
監「ハァ……ハァ……」

監督生が息を切らしている……相当走ったのだろう。ボクは彼女に飲み物を渡す。全く……グリムは本当に落ち着きが無いね……

エ「あ、そうだ寮長。この噂知ってます？ウチの寮のなんすけど……」
リ「？そんなのあったかい？」
エ「それがあるんすよ～……」
デ「なんかウチの寮に空き部屋があるじゃないですか。そこが最近入れなくなってるんですよ。」
リ「空き部屋が開かない……？内側で鍵がしまっているとかではないのかい？」
エ「そうだと思ってジャミル先輩に頼んだんですけど……」
デ「鍵は開いても魔法で弾かれてしまって……」

どうしてそこまで厳重にしているのだろう。何かあるとでも言っているかのようだ。そう思っていると彼等が続ける。

デ「でも前ケイト先輩にお願いしたらドアは開いたんだよ。」
エ「え！？嘘だろ！？」
デ「噂を聞きつけてやってくれたんだが……でも中には入れなかった。」
エ「じゃあそれ何なんだろうな……」

ケイトがドアを開けれた……？じゃあボクも開けれる？って何でボクは……！？

その時後ろから”聞き覚えのある声が聞こえる”。振り向くと4年生の団体だ。……あの格好は熱砂の国のインターンの人達か。ならトレイ達も……

リ「……”A”。」
エ「へ？」
デ「寮長？」

そう呟くとボクの中で何かの記憶が流れ出していく。揶揄ったりするが根はやさしいあの……ボクは1番後ろにいた”ウサギの獣人”の腕を握る。

？「え」
リ「”A・ドール・A”。違いないね？ボクは寮生全員の名前と誕生日を知っているんだ。間違える筈がない。……そうだろう？」
？「……ハァ……フュエル”寮長”のバカ……」
リ「ふふ。勿論ちゃんとかかっていたさ。でも思い出せたんだ。キミのおかげでね。」

指差す先には”時計がぶら下がっている”。それも”狂った時計”が。

『はいはい、女王様の仰せのままニ。』

そう言ってAさんはボクの手に口づけた。