生贄センセーション!!🃏 ページ37
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ボクの答えに、やっぱお前は赤の女王……ハートの女王だ。と言ってまた笑った。多分いつも笑っているような人なんだと思う。
その笑顔に魅了されたのか、それとも話を聞いて何か心が動いたのか、観客は何も言ってこない。
『じゃあ1つだけ頼みたい事がある。……オレを殺してくれ。』
リ「え」
だが観客の問題を解決したが、また問題がボクの前に打ち付けられるのだった。
〜
リ「待ってくれ!ボクは……!」
『ここでの殺しは正当化……はされないが罪に問われる事はない。そしてお前の世界に影響はない。』
リ「何故貴方を殺さなくてはならない!何で……貴方は色んな人に求められている。なのに……」
『……"女王"に対抗するのさ。』
リ「……え」
そう言ってAさんは一度立ち上がって周りを歩き始める。
『言ったろ?ここで負けたヤツは全員神……"女王の餌"になる。そういう運命さ。』
リ「そうですが……」
『だからオレがそうなるって言ってんだろ?』
リ「!」
『動きを止めればいい。……なァに。お前が殺せなくていい。"魔法が使えなくなる"……お前のユニーク魔法でオレの行動を制限するだけだ。そしたらお前達は喰われなくて済む。』
リ「……それは、決定事項なんですか。」
『そうだ。"お前らに帰る場所がある"ならば。』
エ「おっま……!勝手に言って……!!」
デ「落ち着けエース!」
エースが上で何か物を申したいようだけど……それはボクも同じだ。何故彼が生贄にならねばならない?なるなら……
リ「"
『……言い分は分かるぜ。従えてこそが"女王"、だろうが。ってな。だが我女王は何も行動はしてくれない。だから人当たりの良く、人を動かせる能力があるものが欲しかったのさ。』
リ「……それでケイトが選ばれていた訳かい?」
『オレの中ではな。だが予定が崩れちまった。』
リ「……?」
『"お前達の縁を切らせたくなくなっちまった"んだよ、オレは。』
リ「!」
オレも少しはいいことをするだろ?という彼の声にボクはええ、と肯定の言葉を答える。
そしてボクは魔法で寮服に着替える。形だけでも人を葬る事をするんだ。正装でなければ……
リ「……本当にいいんですか」
『なァに躊躇ってる。……お前じゃないと嫌だから頼んだんだ。』
リ「恨んで出てこないでくださいね。」
『化けてお前の所に来てやるよ。』
リ「ふふ、上等です。」
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作者名:聖夜の夜。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=relatian
作成日時:2022年12月28日 16時