【twst】美貌の圧政者と花魁系少女【オリキャラ】 (ページ10)

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漆滴ページ10

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ヴ「エペル。か行とさ行の音を濁らせるのをやめなさいと何度も言ってるわよね。感情が昂ったくらいで芝居が崩れるようじゃお話にならない。到底、"真っ赤な毒林檎"にはなれないわ。」

真っ赤な毒林檎……どうして先輩はそんなにも毒林檎に捕らわれているんだろう。
ヴィルさんがエペルを連れて行こうとするとエペルが反抗する。

エペ「でも僕。本当はこんなことッ！」
ヴ「──アタシとの約束、忘れたの？いいから来なさい。」
エペ「う…………っ。」

エペル君がヴィルさんの言葉を聞くと大人しくなる。でもそろそろ止めないと……

エ「ちょっとアンタ。寮長がかなんだが知らねーけどソイツ嫌がってんじゃん。」
グ「出会い頭にジャガイモ扱いとはバカにしてくれるんだゾ。」
デ「お、おいお前等。揉め事は禁止って学園長に散々言われてるだろ。」

やっっぱりね！！！喧嘩売ると思ったわよバカ！！アンタらリドル君にも勝てないんだから喧嘩売ったりしたら確実に負けるのよ！もう少し熟慮してから行動してよ！！←←

『おいおいおい………嘘だろ………(ﾎﾞｿｯ』ﾊｧ
監「無理強いは良くない。でも喧嘩はダメ。これ以上他の人に迷惑かけないで。」
エペ「そ、そうだよ。僕は大丈夫だからっ……。」
ヴ「ふぅん。ジャガイモ風情がアタシにもの申そうだなんていい度胸ね。」

ヤバい、そう思って私は立ち上がる。Aはいつのまにはアスルを教室に送り出していた。流石有能。

H「待ってください、ヴィルさん！！」
『………』

私はヴィルさんを止めてAは無言でユウちゃん達の前に立つ。

ヴ「あら、ハイラじゃない。どうかしたのかしら？」
H「どうかしたなんて……ヴィルさん、流石に後輩に"アレ"はダメです。」
『そうですね。こちら側もそちら側もデメリットが付いてしまいます。少し話して頭冷やしましょう。』
エ「ちょ、A先輩！」

私とAと目を合わせて話を続けていく。

『お前等……勝てると思ってんの？何度も言うけど無謀な事はしない方がいいよ。例えイラついていたとしても全部に突っ込むなんて無謀過ぎるにもほどがある。』
グ「でもアイツ……」
『でもじゃない。それは言い訳にしか過ぎない。それにお前等ローズハートさんに勝てないのにシェーンハイトさんに勝てる訳ないでしょ。』

ズバズバ言っていくAに怯む3人。……なんとかなったわね。

『この子達が迷惑かけたようでごめんなさい。今回は許してやってください。』