弐拾肆滴 ページ28
Aside.
-数日後、ボールルーム-
少しピリピリとした空気の中で聞こえるのは……
エペ「俺は、可愛くなんかなりたくないっ!」
ヴ「は?」
エペ「ポムフィオーレなんかに入りたくなかったし、≪ボーカル&ダンスチャンピオンシップ≫にだって出たくねえ!」
──悲痛な声。
エぺ「俺は、こんなお遊戯するためじゃなく、強くなるためにナイトレイブンカレッジに来たんだ!俺がなりてぇのは、なよっちい男でなぐで、たげでがぐでたげ強ぐで、たげ逞すい男だ!!」
ヴ「呆れた。思い通りにならないからって癇癪を起していいのは、3歳児までじゃなくって?アンタは"愛らしい"と"強い"が別もののように話すけど、その2つはどちらも等しく"パワー"よ。」
"パワー"……ね。それは女の子らしさとか男らしさを求めているような言い方で俺にグサリと刺さっていく。自分の身に合う物は殆ど自分が好きじゃない物なんて有って無いものだ。
あーいい人なのは分かってんだけど俺は苦手なタイプだわ……
エペ「もういい。もう辞める。俺は、このチームを抜ける!!」
全員「「ええっ!?」」
うをぉ。極端に来たねぇ……本当今年の1年は俺を飽きさせてくれないなぁ……
そんな俺は傍観者にしか徹していない。まぁ。アイツ等もそうだろなんて思って俺はハイラの方を向いた。
『ヒュッ……ハイラ、おいハイラ。大丈夫か?』
H「あ、ごめん……ボーっとしちゃってたわ……」
『そう……か。』
ハイラを見るとヴィルとエペルの方を冷たい表情で見続けていた。他の人が見たら怖かっただろう。なんて思いながら呼吸を整えてハイラに声を掛けた。
ヴ「あら、そう。いいでしょう。じゃあ"いつもの"を始めましょうか。」
監「"いつもの"……?もしかして喧嘩!?喧嘩はダメですよ!?」
ル「ユウ君。大丈夫だよ。これは喧嘩ではないから。」
ジャミ「どうみても一触即発の空気ですが……」
ル「大丈夫さ。確かに君達にはそう見えるだろうけど……」
ヴィルとエペルがマジカルペンを出すよそに、誰かが近づいているような気がした。……ああ、お前ならそうすると思ってたよ。
ル「いつもそれをやろうとすると綺麗な横槍が入ってくるからね!」
その声を聴いた直後に2人のペンが宙に舞う。
H「2人とも、いい加減にして頂戴。醜い争いは他の人も巻き込んでしまうでしょう。それに舞台も備えているというのに顔に傷をつけるおつもりかしら?」
──ハイラ・フェルはそういう人間だ。
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作者名:聖夜の夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=relatian
作成日時:2022年5月15日 10時