【twst】美貌の圧政者と花魁系少女【オリキャラ】 (ページ24)

今日:15 hit、昨日:1 hit、合計:1,391 hit

弐拾壱滴ページ24

ユウside.

合宿1日目が終わる。まだ1日目なのに何日も過ごしたかのように疲れている。その時、寮の外から何かが聞こえたのでグリムの一緒に出てきたんだけど……

カ「……んんっ、やっぱここでつまづいちまうな。」
グ「コラッ、カリム！夜ふかしすると鬼コーチ・ヴィルにどやされるんだゾ！」
カ「おわっ！グリムにユウ！もしかして、寮まで聞こえてたか？悪い悪い。」

昼間にくたくたになるまで歌ったり踊ったりしていたのにそれでも歌うって……どんだけ体力あるんだ……

監「努力するのはいいんですけど……やり過ぎは良くないですよ。」
カ「ははっ、全然そんなんじゃねーって！こんなことしたの、今日で生まれて初めてだよ。」

カリム先輩はメインボーカルに選ばれなかった時の悔しさを語り始める。……そっか。ジャミル先輩が引いていた事は知らなかったから余計……か。

カ「オレ、≪自分が選ばれて当然だ≫なんて考えたことさえ、一度もなかった。ってことは。それが一度もよぎらないくらい、ジャミルがオレに席を譲ってくれてたってことなんだよな……きっと。……悔しいよ、スゲー悔しい。」
グ「そんなこと言ったら、オーディションに落ちたオレ様の方がよっぽど悔しいんだゾ！」
カ「あっ、それもそうか。悪い、嫌味を言うつもりじゃなかったんだ！いやぁ、オレ、こういうとこだよな～。ほんとスマン！」

カリム先輩がグリムに謝るとグリムは顔をしかめた。まぁそうだね。エースとかだったら逆に煽ってきて喧嘩に発端して先生に怒られるが一連だもんね……

グ「ゴホンッ！そう思うなら絶対に≪VDC≫で絶対に優勝するんだゾ。」
カ「そうだな。頑張るから応援してくれよ！」
監「はい！頑張りましょう！」

そう言って笑っているといきなり音が鳴り始めた。なんだろうと思って3人でその音のする方に寄ってみると見知った顔の2人が今回踊る曲じゃないものを踊っていた。

グ「Aとハイラなんだゾ！」
カ「すげえな！今回やる奴じゃないのに……」
監「……多分あの人達は楽しいって思ってるから大丈夫だと思いますよ。」
カ「楽しい……そうか、」

カリム先輩は何か分かったような言い方をしてAとハイラ先輩の踊りを見続けていた。

～

『お前等まだ起きてたのか……早めに寝た方がいいぞ。』
グ「それはお前もそうなんだゾ！！」
H「ふふ、ごめんなさいね。」

そう言って2人は笑って各自の部屋に入っていった。
……楽しい……か。