【twst】美貌の圧政者と花魁系少女【オリキャラ】 (ページ14)

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拾壱滴ページ14

※レオナ×夢主あり。

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Aside.

ル「そういえばハイラ君とアメス君もVDCに出るのかい？」
AM「はい！ハイラも出るしダンスと歌好きなんで！」
H「いつもヴィルさんに教えて貰ってますし、その総まとめのテストとしても受けたいなと思って。」
ル「いい挑戦心だよ！闇の君(ロア・ドゥ・ダークネス)も出るのかい？」
『あ……僕ですか、ロア・ドゥ・ダークネスって言うのは……』

その通りだよ！とルークが言うからそうなんだろう。少し考えてみる。俺はVDCに出て得られるメリットもデメリットもない。それに合宿は俺等の寮でやるしな……

『……俺はやめときます。あんま歌とか上手くないですし。』
ル「本当にそうなのかい？」
AM「A～？出たくないからって嘘つくのはダメでしょ……？」
『はぁ……すまない。癖なんだ。』

断る時に傷つけないように嘘をつく。いつもそうやってたから。

『まぁ僕は出ませんよ、もう決めてたので。それに他の出し物の方が忙しいので練習に出られそうにもないですし。』

そう微笑んで3-Aの廊下を離れた。

～

放課後

えーっと……クルーウェル先生に頼まれたのはこれと……(((レ「おい。」

『あれ、キングスカラーさん。』
レ「お前、何でVDC出ない。」
『言ったじゃないですか。僕他ので忙しいんですって。』

……嘘だ。そんな物なんてない。部活にも入ってないし何もやる事はない。オリジナル曲ももう出来上がっているし練習もしている。ただ、俺に自信がないだけ。

レ「お前は歌も踊りも上手いだろうが。」
『……褒めてくれてるんですか。おだてても出ないですよ。』
レ「何に怯えてる。」

俺は図星をつかれたように肩を揺らす。何で、分かるんだ、この人は。

レ「獣人を舐めるなよ。心音も聞こえてる。」
『……はぁ……普通はそういうの言わないで放っておくんですよ。』
レ「お前はそうされるといやって言ってただろうが。」
『……言ったな、そんなこと。』

そう言って俺はレオナの隣に座り、自嘲の様に笑ってしまう。するとその時レオナの尻尾が俺の腕に絡んでくる。

『は、な、えっ……！？』
レ「俺が練習台になってやる。歌え。」
『もうネタ切れなんすけどぉ～～……』
レ「はっ、もしもに備えてないお前が悪い。」

この人は俺の事を毎度掻きまわしてくる。悔しい位正論を言われて俺は何度も屈する。この人は本当に苦手だ。……でもこの人の隣は居心地がいい。

この場所は息がしやすい