【twst】 TIME OVER -第一節-Ⅱ【逆トリップ】【男夢主】 (ページ48)

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決意オーフ！！📖 ページ48

Aside.

死んだ後。と言っても本当は死んでなくてこの世界に戻ってきた。

もしあの世界に行ってしまったとしてもここに来ようとしただろう。……俺はもう恋に落ちて溺れて抜けられないようだ。

──そして俺はまたここに来れた。

『なあ、ユウ。』
「何ですか、先輩。」

俺は他の知り合いに何度も質問や交渉をされて疲れ切ってた。そして俺はユウが暮らしていたというオンボロ寮？とかいう寮に泊まっていた。

ここ本当にオンボロだったのか？面影も無いけど？？←

『……俺で良かったのか。』
「何がですって。」
『本当に俺がお前を貰ってよかったのかなって思ってさ。』

俺はお前の近くにずっといれた訳じゃない。最初は避けていたし、好きってのも伝えようとしなかったし。挙句の果てには年単位放置した奴だ。嫌なら今すぐ拒否して欲しい。

「本当馬鹿ですね、A先輩は。私が何で好きになったか分かってないです。」
『え、あ、……悪い。』
「そうじゃないです！A先輩が悪いんじゃなくて……」

スミマセン、言葉でまとめられなくて……とユウは悩んでいる。そういえばユウ言語学苦手だったな。俺も苦手だから教えられないけど。

「３年待っても好きだったんです。私を舐めないでくださいね！男子に囲まれて誰でも選び放題なこの学校に通っててもA先輩が好きだったんですよ！」←
『ふ……そうだな。』
「はい。」

本当お前には勝てないや。他の奴等もそうだったんだろ。でもユウは俺に負けてくれた(堕ちてくれた)。なんて嬉しいんだろう、って悪役みたいに言っておくとしよう。←

『俺一時期人間不信だった事あるんだよ。両親が死んだあと、俺がどこに引き取られるか～って話になった時に人間の汚さを初めて知った。』
「……」
『怖くて、本当に何もわからなくて。……でも。それでも俺を好きでいてくれて、信じてくれる人がいたから。』

本当俺なんかを好きになるなんて物好きで哀れ、なんて思っていた時の自分が恥ずかしい。俺は部屋にあるチェスの駒(ポーン)を手に取った。

『今俺は王様でもカッコいい騎士様でもない。何も持たない奴だ。』
「はい。知ってますよ、A先輩。」
『それでも俺を好きでいてくれるのか。』
「勿論ですよ。それに……先輩が責任取ってくださいね。」

──私の初恋奪っていった責任を。

そう言われてますます俺はどうしようもない気持ちに駆られてしまった。