【twst】 TIME OVER -第一節-Ⅱ【逆トリップ】【男夢主】 (ページ4)

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式典デフィカルティー！！📚 ページ4

Aside.

『出来るようなら全員他の国に避難してほしい。だが国を捨てられないものもいる。だから強制するつもりはない。逃げるのは国民だけではない。兵としているものもだ。』

息が詰まる。国民は俺の意見に何も口出しはしない。

何も間違っていないと何もあっていないといわれない時こそが人が不安になる要素の1つであるのだろう。それが人間の性とでもいうのかと思った。

『苦しいということも承知の上だ。逃げる逃げないも個人に任せるとする。』

そう言って俺は舞台から立ち去る。国民を守らなくてはという使命は俺が死ぬまで……王としての俺が死ぬまで……

そう考えてしまって俺は気持ちが悪くなってくる。

＿＿俺が命からがらに守っているのはなんなのか。

そう思うだけでより一層辛くなる。けれどここで負けてはいけない。

『こんなにも自由なのに、なぜこんなにも辛いんだろうな。』

幸せだと思っていた場所がこんなにも苦労しててこんなにも辛くて痛くなるのか。

俺は少し休もうと仮眠室へ急いだ。

〜〜

仮眠室へ行くとリユが扉の前で立っていた。

U「またなの？」
『……悪い。』
U「……」

国民を守るために、そう考えて考えて考えて……そして頭がパンクしたときに毎回来ていた。もちろん疲労で倒れたときも。

U「……A、独り言として言うわ。聞かなくてもいいから。」
『……』

リユは俺用のベットをつくりながら言う。

U「無理はしなくていいから。全て溜め込まなくていいから。貴方は貴方なの。国民の為の道具じゃないわ」
『……でも、』
U「A。貴方1人でやらなくていいのよ。」

少しは頼りなさい、とリユは言って扉まで戻る。

U「ゆっくり休んでね。話すのは後よ。」

リユは俺が何か言う間に去っていってしまった。