【twst】深海の商人と狂美人系少女【オリキャラ】 (ページ35)

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参拾匹ページ35

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ラ「シシシッ！うまく持ち出せましたね。」
レ「フン、お前の手癖の悪さには恐れ入るな。」
ラ「絶対に取られたくないなら、ポケットにもしっかり鍵かけとかなきゃ。」

いやいや、流石にポケットに鍵ってさぁ……流石に無理があるでしょ。取られると思ってないし←

ラ「にしてもこの契約書の量凄いッスね。5,600枚はありそう。」
『この学園に入る前から溜めてたんだろうね。じゃあ……』

そう言ってレオナと俺はマジカルペンを取り出す。

レ「俺こそが飢え、俺こそが乾き。お前から明日を奪うもの──」
『力を糧とし、我が力となれ──』

───その時だった。

ア「待ちなさい！」

さぁ、台本(シナリオ)を進めようか

～

レ「おっと、もうおでましか。」
『やっぱりもう少し時間設定を速めた方が良かったですかね？』
レ「それ以上近づかない方がいいぜ。この契約書がどうなっても知らないぜ。」

そう言ってわざとらしくレオナは契約書をアズールに見せる。
原作以上に慌てているように見えるのは俺もいるからかな？

ア「か、返してください……それを返してください！」
レ「おいおい、少しは取り繕えよ。おすましごっこはもうやめたのか？」
『アーシェングロットさんの行動的にあの子の予想は大当たりのようですね。』
ア「なん……だって？」

教えてやるよ、ユウの仮説を。

～

ア「ユウさんが……！？なぜだ、なぜアイツは僕の邪魔ばかりしてくる！？イソギンチャクから解放したってアイツにはなんも得もないだろう！？」
『悪いな。僕の後輩は優秀でお節介だけど友人の為なら何でもやる奴なんでね。それともう1つ。感謝ってのは金でも担保でも得られない代物だ。』
レ「……そこでだ。なぁ、アズール。俺達と取引しようぜ。」

そう言ってレオナはニヤリと笑った。
アズールは開いた口が塞がらないような顔を見せる。

レ「この契約書をお前に返したらお前は俺達になにを差し出す？」
ア「な、なんでもします。テストの対策ノートでも卒業論文の代筆でも出席日数の水増しでも、なんでも貴方達の願いを叶えます！」
レ「なるほど、実に魅力的な申し出だ。」
『そうだね。僕もそう思うよ。』
ア「なら──」

本当に慈悲の魔女のようだな……だが。

レ「だが……悪いが、その程度じゃこの契約書は返してやれそうにない。なァ、A。」
『ふふ、そうですね、キングスカラーさん。』

俺等、ユウに脅されちゃってるんで☆←