【twst】 TIME OVER -第一節-【逆トリップ】【男夢主】 (ページ48)

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過去トランスポレーション！📚 ページ48

過去

【過去ドリーマー！！の続き】
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Aside.

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ……

「せんぱーい、なにしてるんですかー？」
『……微調整。』
「だから何のですかー!」

ユウの言葉を無視しながら俺はある機械をいじり続ける。後は……と考えながらドライバーでネジを閉めていく。

『……よし。一回離れてろ。起動してみる。』
「え、この機械をですか！？」
『おう。』

そう言って俺は機械に情報を打ち込み、起動する。そして機械は正しい回路で繋がっていく。そして目の前に出てきたのは得体のしれないもので……

『やっと成功した……』
「え？！コレ私が行きたいって言ってた世界の有力物資ってやつじゃないですか！」
『そ。お前がやってみたいって言ったんだろ。』

前は魔物が瀕死状態で出てきて戦う羽目に陥ったけどな……今回はそういうのじゃなくて良かったと安心した。そして異常がないか確認して機械の電源を切る。

「すっごいです！！凄いもの開発してますよ！」
『でも公に出すわけじゃないからな？』
「え！？そうなんですか！？？」
『まだ人じゃ出来るか分かんないしな。今度は試しに送る方にも挑戦してみるよ。』

楽しみにしてます！とユウが言う。俺もその期待に応えたいと思った。そして俺はユウに1つのキーホルダーの付いた鍵を渡す。

「これって…」
『俺の研究室……っていってもただのぼろマンションの一角だけど。ここの鍵だから。もしよかったらもってて。』
「いいんですか！?ありがとうございます！！」

そう言って笑うユウに俺は理性を失いそうになる。ダメだ、我慢しろ。と俺の中の何かが自制してくれたおかげでユウを大変な目に合わせずにすんだ。もう少し警戒しろっての。俺なんて眼中にないってか？そう愚痴りながら俺はもう1つの袋をユウの前に差し出す。

『これ。皆でお揃いらしい。色違いだったか。』
「ベン先輩とリユ先輩ですか！？こんな綺麗なネックレス、貰っていいんですか？」
『お前に渡してんのに受け取らないのかよ。』
「いりますいります！！ありがとうございます！」

そう食い気味にとっていったのは”紫の三日月”のネックレス。俺は”銀の三日月”のイヤーカフ。ベンは”橙の三日月”、リユは”紺の三日月”でそれぞれピアス、髪留めだ。

『気に入ってくれたようで良かった。アイツら結構悩んで選んだらしいから。』
「そうなんですか……嬉しいですね。」

そう言って俺等は笑った。