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酔っても ページ10

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『んれぇ〜、その子と弾丸れね?NY行ったのね?』

「うんうん」

『マジで可愛いわけ、ワンピース着て、それがめちゃ似合っててさ〜』

『まぁ、4ヶ月前別れたけど…」


って今は付き合ってない女の子のNYで撮った写真やら動画やら見せてくるの、まあ元カノさんほんとに可愛い、さすが玲於くんだなって


でもひとつ気の毒なのは、人前に出る仕事だから自由気ままに恋愛できないってこと。

玲於くんみたいに表に出る仕事してる人は信頼できる人を選ばないといけないし、2人並んでデートなんてそんな気軽にできるものじゃない、
中には付き合った子にメディアに情報を売られることも偶ではないほど、事務所が結局情報を買い取ることになったり。


って、そういうのでトラブルになるケースで別れたり、まあ普通に冷めちゃったりするんだってね


話が積もり、過去の悔しかったこととか
辛かった事とかもたくさん話してきて、
辛かったよね、玲於くんには周りの人がいるからきっと大丈夫だよって背中を撫でることしか出来なかったけど。



気が付いたら、学生時代の距離感に戻ってた。


『あ〜早く結婚してえ〜』


見かけに寄らず、結婚願望がかなり強い玲於くん。


酔いすぎて玲於くんじゃないみたいになってる、そこは学生時代と違うところ。純粋な玲於くんはもう戻ってこないのか〜って。あの時も純粋では...なかったけど(笑)


『まぁ、Aもさ?ちゃんと恋人とか作ってね?じゃないと俺が心配だから』

「いや、今いないだけ、きっと気づいたらいるから」

『へぇ〜、できるんすかね〜』

「さっきモテるでしょ?とか聞いてきたくせに(笑)」



人は、酔うとさっき喋ったことも無かったように忘れて人が変わるようになる。


玲於くんほんとに酔いすぎてるから、ここらへんで終わりにしないと明日のお仕事に支障出ると思って、流石に帰ることにした。



玲於くんは、早急に財布からお札を何枚か出して、あざっした〜って言い残して店を出る。こういう時だけ行動が早い


「玲於くん、広尾の方だっけ?」

『ん...と、逆だね』

「じゃあ、同じ方向だ」

『タクシー1台でいっか、』


タクシーのターミナルでふたりで車内に乗り込む。


酔って目元が赤くなってて下向くと見えるホクロとか、口元とか、鼻とか、無駄に色気がすごい


パーツは全然昔と変わらないのになぁって


携帯の液晶画面と睨めっこしてる彼を横から眺める。疲れてんだろうなって、心底思う



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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時

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