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アレコレ ページ9

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「そこ、よく行くの?」

『ぼちぼち』

『つか、Aモテるっしょ?』

「いや、玲於くんまでじゃないよ」

『モテないと言ったら嘘になるけど(笑)』

「うん、玲於くんかっこいいもん」

『そういうのド直球に言うの相変わらずだわ(笑)』

「玲於くんこそ、喋り方とか変わんないよね(笑)」


後部座席に並んで座る、玲於くんの肩が揺れて当たる。筋肉を感じるっていうか...想像以上にゴツい


あと、いつでも携帯片手に持ってるところは変わらないけど


玲於くんは急に口を開いてそう言った


『恋愛とか、してる?』

「まあまあ」

『これ最近別れた感じじゃん』

「うん、正解なんだけど(笑)」

『なんすか、未練タラタラな感じ?』

「いや、そんな好きになれなかったんだよね。学生時代の心残りもあって。」

『心残りってアイツ?』

「違う〜、あの人は好きでもなんでもなかった。」

『Aってヒドいやつだな〜(笑)』



そのアイツっていうのは、中学の最後の方かな、玲於くんに、好きな子ができたって相談されたの、あの子もきっと玲於くんのこと好きだよって言ってしまった。そしたら本当に両思いになって付き合った。


それが悔しかったのか、わたしは告白されて断ってしまった人に、ごめんね本当は好きだよってありもしない事を言って、付き合った。その人がアイツ。



玲於くんだけ付き合ってるのって納得いかなかったから。わたしも競うようにって、ただそれだけ。玲於くんが女の子と別れたら、わたしも同じように別れる。




中1の頃も同じだった、これは相談されたとかじゃなくて、玲於くんを見てたらすぐ分かる。あからさまにある女の子と喋ってる時、顔赤くして照れてる。本人はバレてないって思ってたらしいけど、わたしには分かってたよ。それが玲於くんはじめての彼女。


玲於くんの隣にいる人が自分じゃないってムシャクシャしてたから、わたし、こんな最低なことしてたんだよね



『あ、ここら辺で大丈夫っす』

玲於くんがタクシー代を運転手さんに渡して、タクシーを降りる。

「はい、タクシー代」


申し訳なくてキッチリ半分を出した。


『いいって、こんくらい(笑)』

「ダメなの、貰って」

『んじゃあ、利子付きで!』

『っていうのは冗談でほんとにいいから(笑)』


そこは払ってもらうことにした。


一応芸能人なんで、とかブツブツ言う玲於くんの1メートルくらい後ろを歩いて、六本木ヒルズの長いエスカレーターを登って、バーに入った。




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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時

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