ふたりきり ページ7
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「ふは、Aの寝顔(笑)」
ん〜、、!気付いたらベッドの上にいて朝になってた。寝落ちしてたのか...
んで、玲於くんの言葉は夢だった、と。
でもこれはデジャブで、本当にあったんだよな
それは学園祭の準備期間中、放課後教室に残って作業してて、記憶あんまりないけど疲れちゃってそのまま床の上で寝ちゃったんだっけ。
それで起きたら、教室に2人っきりで、玲於くんの膝の上にいて玲於くんのブレザーがわたしの膝にかけてあって、びっくりした(笑)
「ねえこれいつの間に...」
「なに、寒いって言ったのはAだろ?」
「そんなこと言った記憶ないけど...」
「いや、お前が寝言で言ってたの、寒いって」
「全然知らなかった(笑)ありがとね、」
いや〜頭だけでも重いんだわ〜とか言ってきて、早く降りろよ〜って言いながらも別に嫌がってない、優しいな。まだ玲於くんの膝の上にいるんだけど、玲於くんの高い鼻がよく見える。
「玲於くん、鼻高いね、下から見るとよく分かる」
「あと瞼ホクロも特徴」
「これさあ、玲於くん下向いたときにしか見えないんだよ、レアなんだよ」
「でしょ、てかホクロに関しては数えきれねえ(笑)」
オレンジ色の夕陽が教室に差し込む。ふたりっきりの教室で、玲於くんに膝枕してもらってる。この時の夕陽綺麗だったから、これもまたカメラで撮った。
「夕陽綺麗だね...」
「うん、あと何回Aと教室から夕陽見ることができるのか...」
「もう、そんな寂しいこと言わないで(笑)」
「わりいわりい(笑)」
そう言って玲於くんはわたしに肩を組んだ。お決まりのように、わたしは玲於くんの肩に頭を傾ける。
「ねえお腹空いたし...」
「サイゼ行こ、だろ?(笑)」
「正解。さすが幼馴染み」
「はぁ〜、ハンバーグ食いてぇ」
「わたし何にしよ〜」
って、夕日が綺麗な教室を後にした。
学校の正門出て、恋人かってくらいの距離感で歩く。
ほんとにカップルみたい...笑
ご飯食べ終わって、帰り道にわたしたちの家に帰る方向に、高い坂がある、そこの1番上からは東京の夜景が一望できる。勿論夕日も綺麗に見える。
「あれ、東京タワー綺麗だな」
「すごいAって景色オタクだよな...(笑)」
「だって、綺麗じゃない?(笑)」
「うん、めちゃ綺麗。嫌なこと忘れられる」
「おまけに今日は満月だね」
「ついてるな俺ら」
玲於くんと見た満月と東京タワーをカメラに収めた。なんて贅沢なんだ。
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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時