一目惚れは悪魔の子《後日談》 ページ3
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皆様、こんにちは。アテナです。
先日ここの学園に転入してきたばかりの余所者ですが、クラスの皆様はとてもお優しく、たくさん話しかけてくださいました。
ただ、一つ困る事があるとすれば………
皆様の話しかけてくる話題は全て「黒沢ライラさんとの関係や恋話等」という事でしょうか。
はぁ………私、恋なんてした事もされた事もありません。
あ、今は……ちょっぴり例外?ですが。
現在、私アテナは隣の方、黒沢ライラさんとお付き合いをさせていただいております。
しかし……出会ってすぐに告白され…昨日はその……少々取り乱してしまいました←
でっ…ですが!あれは黒沢さんに非があると思います!
そんな……出会ってすぐに………うわぁぁあああ!!!??(照れ隠し)
……コホン。←
とっ…とにかく!色々な事があり……咄嗟にOKした告白とはいえ………私、フィリウスディ=アテナと黒沢ライラさんは、現在付き合って……彼氏彼女なのです!
……なのですが…………彼氏彼女、とは一体どのような事をするのが普通なのでしょうか……?
………困りました……一体何をすれば…?
…!そうだ、こういう時は………!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「………で?それで俺に相談に来たってわけか。」
「そう!そうなの!!助けてアレス!!!」
彼はフィリウスディ=アレス。アテナの実の弟だ。
彼はハッキリ言って容姿端麗だ。
そこで、アテナよりも恋愛経験豊富そうな彼に聞いて見ることに。
「はぁ………助けてって言われたから一応来たけどよ……クソくだらねぇ相談だったわ。時間の無駄無駄。んじゃ、俺帰るから。」
そう言ってそそくさと荷物を纏めて出て行こうとする彼。
アテナは「えぇ!?ちょ…ちょっと待って!アレス!!!」と必死に叫ぶが、彼は聞く耳を持たずにスタスタと歩いて行ってしまった。
「うう……姉の悩みも聞いてくれないなんて…そろそろ反抗期ですかね……?」
弟の成長にシクシクと涙を流していると、携帯に一通の着信が。
《……なんかよく分かんねぇけどよ…いつも通りでいいんじゃね?とりあえず、姉ちゃんが付き合ってる奴と毎日話してみたり、挨拶してみたり。まずはそういう小せえことからやってったらどうだ》
差出人:弟
「…………!アレス……!」
それから姉は、弟の助言通り、彼としっかり向き合い、毎日話しかけるようになっていったのでした。
姉ちゃんの惚気なんざ聞きたくねえ!!→←一目惚れは悪魔の子《Part2》
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作者名:流花 | 作者ホームページ:___________
作成日時:2023年7月28日 22時