大丈夫だって (ページ19)

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side:桃

今日はメンバーとバラエティの収録だ〜！

へへっ、楽しみだな♪

だけど気がかりなのが樹。

ANNの時から会えてなかったから今の樹はどんな感じなのか心配。

それに俺､一回ミスを犯してるしね。

よしっ、今日一日樹のことをしっかり見とかないと！

楽屋に着くと慎太郎と北斗が居た。

あれ？樹はまだ居ないんだ。

いつも最後の方に来るから変ではないんだけどなんだか気になった。

まっ､後から来るでしょ。

荷物を置いてくつろいでいると楽屋の扉が開いた。

樹「おはよ」

慎大北「おはよ〜」

俺の次に来た樹はこの前よりも表情が明るくて柔らかい雰囲気を纏っていた。

あっよかった､大丈夫そう。

樹がきてすぐに廊下から豪快な笑い声と癖のある笑い声が聞こえた。

来るぞ…

ジェ「Good morning‼︎」

高「おはよ〜」

朝からテンション高すぎでしょ笑

他のみんなも苦笑いしてるよ笑

それからしばらくすると

樹「北斗､俺トイレ行ってくるわ。」

って北斗に謎の宣言をして樹は席を立った。

それから10分位経っても樹は戻ってこなかった。

樹遅くない？

少し不安になった頃に楽屋の扉が少し遠慮がちに開いた。

「あっ､おかえり樹…えっ､樹⁉︎」

楽屋に戻ってきた樹は、楽屋を出る前の柔らかかった表情とは違う､悲しそうな笑顔を貼りつけて､

静かに泣いていた。

その状況に驚いているのは俺だけじゃないらしく、他のメンバーも樹を見て目を丸くしている。

「樹…なんで泣いてるの？」

俺が思わず口にすると､樹は驚いたように頬を拭った。

泣いてることに気づいてなかったの…？

おかしいよ、樹。

無意識に泣くなんておかしいよ。

樹はもう限界なんだよ？

もう無理しなくていいから…

俺が声をかけようとした瞬間､樹は膝から崩れ落ちた。