生きてほしいんだけど! ページ4
side 及川
「はい、ここが寮だよ〜」
宮くんとバレーの話をしながら歩いていたらあっという間に寮に着いてしまった。幽霊ってのはほんと便利な体をしてて、ある決まった場所からなら、ワープできちゃうんだ。ちなみにこの寮は宮城県にあるよ。
「大王様!二口サン!お帰りなさい!バレーしましょう!」
「日向うるさい。…その人は…?」
出迎えてくれたのは、ちびちゃん(日向)とメガネくん(月島)だった。
「宮侑です。よろしゅうなあ」
「新しい幽霊ですか!?」
「うん」
いやあ、ちびちゃんはげんきだな。
「俺は日向翔陽です!こっちのメガネのは月島です!よろしくお願いします!!侑さんはバレーしますか!?」
「おーするでーそっか、君が翔陽くんか」
「はい!い、今からしましょう!バレー!月島もやるんで!」
おっ、いいね。
「は?ちょっと僕やるなんて言ってn「よしっやろう!リエーフくんか大将くんよんで三対三で!」
さーってバレーバレー♪侑くんうまそうだし楽しみだなぁ。
「えーなんで俺やる前提なの?」
「ええやん、二口くんもやろうや!」
「俺、リエーフ呼んできます!」
🌿 🌿 🌿 🌿
はー楽しかった〜全然疲れないけど。この後どうしよっかなぁ。幽霊って飲まず食わずだし、寝る必要もないし、暇なんだよね。よしっ、岩ちゃん見にいこっと♪今ならちょうど部活の時間かな。それともまだ授業中だったりして。まっつんとマッキーもいるかな。なんて考え事してたら、やっぱり幽霊の移動ってのはあっという間で、もう高校についてしまった。キュッキュッバン。おーやってるやってる。俺の幽霊になってからのもっぱらの趣味は岩ちゃんの高校のバレー部を観察することだった。俺は死んじゃって、ここに入学することは叶わなかったけど、こうやって見てるだけでも、すごくいい部だなぁって思う。____悔しいなあ。でも、もうこの光景も見納め。俺はそろそろ成仏するから。
「お別れかあ…」
俺がしみじみしてた時だった。
「及川さん…?」
なんと驚き、国見ちゃんと目が合った。え、嘘でしょ。俺、幽霊だよ?なんで目なんて…。もしかして国見ちゃん死期近いの!?や、でもめっちゃ健康体に見えるけど。
「…国見も?」
「金田一も聞こえた?」
「うん。及川さんの『お別れかあ』って感じの声…。」
金田一もー!?!?嘘でしょ!?なんで!?俺、後輩たちにはもっと生きてほしいんだけど!!!
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作者名:づck | 作成日時:2022年12月22日 15時