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突然の終わりと、 ページ2

side 治
不慮の事故やった。運転手さんがもっとった持病が発症して、運転手さんが意識のうなって、大型トラックが歩道に突っ込んでもうた。そんで、ちょうどそこに人がおった。それがツムやった。ただそんだけのことや。ちょっとタイミングが悪かった、そんだけで、ツムは死んでもうた。運転手さんも結局助からんかったらしい。誰も悪うない。わかっとんねん。でも、思ってまうねん。あん時俺がツムを先に帰らせとらんかったら、ツムは助かったんとちゃうかな。なあ、ツム。いつもみたいに言うてくれや。「お前の行動一つで俺の運命が決まってたまるか!」って。なあ、ツム_______


side 侑
いきなり大型トラックが突っ込んできて、俺は死んでもうた。死んだら本当に幽霊になるんやな!びっくりや!幽霊とか信じとらんかったけど。流石に自分がなったんや。信じるしかないわな。ちなみに運転手のおっちゃんはめちゃくちゃ俺に謝った後、すぅーって消えた。成仏したんかなぁ。あ!そや!幽霊てバレーできんのかな!?一大事や!確認せな!「おい、お前」っていうかボールにさわれても一人やったらバレーできひんやんか!!試合するには14人いるな…他にバレーできる幽霊「おい」おるんやろうか。バレー出来んくっても「おい!」教えればなんとかなるか?いや、でも、下手くそは嫌やな。
「おいって!!!!聞いてんのか!?!?」
「うおっ!?なん!?」
「いや〜マジで聞こえてなかったんだね。無視されたわけじゃなくて及川さんちょっと安心した☆」
「うわ、うざ」
「ええ、ひどくない二口くん」
「俺は二口堅治。お前と同じ幽霊だ。よろしくな〜」
俺に話しかけてきたんは、二口っていう俺と同じくらいの歳に見えるやつやった。そのうしろで及川くんて言う人が「無視はひどいよ」ってギャンギャン騒いどる。そや、この人たちそれなりに体格良さそうやし、バレーできひんかな。
「お前、名前何?」
「お?ああ、宮侑や」
「侑くん。死んで早々悪いんだけど、早く成仏したほうがいいよ。それとも、成仏できなかったりする?」
落ち着いた及川くんがゆうてきた。やけど、俺ははあ?って感じや。成仏って、さっきのおっちゃんみたいにってことやろ?
「いやや。」
「なんで?」
「嫌なもんは嫌や」
及川くんと二口が顔を見合わせる。
「え〜もしかして成仏できないのww?」
「も〜そんなふうに言っちゃダメだよ二口くん。侑くんは認めたくないんだから」
「はあ???できますう」

三人目のバレーばか→←プロローグ



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作者名:づck | 作成日時:2022年12月22日 15時

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