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ズバリ過ぎて何も言い返せないでいると小山くんはタブレットを所定の位置に置いてからさらに続けて言うた。

「連絡できないではなく……」

注文するの画面をタップしてから小山くんは僕を見てにんまり笑って付け加えた言葉は僕の感情を伝えているような言葉。

「連絡したくない。こっちが正解じゃないかな？」

画面に表示された【刺身5点盛り・手羽先・もつ煮】そんなまとまりのない注文。

「なんで……なんでここに……かた焼きそばが入ってないんですかぁ！」

「あ、忘れていた。今から注文するから、ごめんごめん。」

小山くんの気軽な返事でモヤっとしていた空気が少しだけ緩む。
向うに視線を向けなければいい、今は楽しんで飲めばいい。
そんな気持ちがまた揺らいだ瞬間はすぐやった。
店員さんが運んでいたのを受け取ろうとした時に困ったもので視線に入ってしまった時に僕は気づく。

心の奥底がチクンと鈍い痛みを与えてくる。

都合のいい女ならまだしも、都合のいい男……それも友達同士でなく先輩後輩で関係が出来てしまうと少しばかり楽しかったものが根底から崩れてしまい、こう考えると非常にめんどくさい男だって自分なりに分かっている。だからこそ、見ないふりをするのが正解だって言うのも分かっているんやけどずっと音信不通だった先輩がそこにいて、その相手が……

「マジに分からへん。」

ぼやく存在の人だったりする。

「なにが？」

「小山くんには関係ないですぅ。」

「えぇ、酷くない？」

「酷くないし。」

なんて僕は不満満載で口にすると小山くんはすでに注文しているのにまだタブレットを見ながら言うたん。

「住む世界が違えば違うほど、自分たちのマイルールはそこには存在してないんだって。」

まるで僕のこのモヤモヤの感情を察知してかのような言葉で僕は黙ってしまう。

「今までそれで許されていた人なのかも。マルちゃんはちゃんとはっきりさせたい人なのに分かってもらえないもどかしさは悔しいよね。」

＊＊お知らせ＊＊＊

大変申し訳ありません。
こちらのお話、しばらくお休みいたします。

気長に待っていただけると助かります。