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視線を向ければ叔父はにんまり笑って俺を見て言う言葉は隠していこうと思うてもそれはさせないと言う力なのかもしれへん。
「2年も時過ぎたら活けるくらい出来るでしょ？」
「いや、それは……」
「才能は隠そうと思うても無理。特にこの手の世界は隠そうと思えば思うほど、ボロが出る。」
真面目にこの人は何でもお見通しなのかもしれへん。
「いつ気づきました？」
……出来ないふりをするのは止めなさい。
そう言われている気がした。
「いつだったか、行きつけの店にあったアレンジがいつもと違うのに気づいたんよ。店の子の花の活け方のクセは把握していたから誰がしたやら?そう思っていたら僕が把握してない人が1人いるって思いまして。」
「恐ろしいなぁ、叔父さんは。」
俺は本堂に上がる階段に座り靴を脱いでいくと叔父は黙って俺を見つめてくる。
「配達の時に乱れたアレンジの手直しだけしているだけで実際に活けたことはないで？」
「それも嘘やろ？」
「いや、ほんまに。自己流だから流石に全てなんて無理やし。だいたい、置かれた花を花瓶に入れているだけだからそんな大層なことは出来へんもん。」
階段を上がり本堂を見て置かれた花に視線を向ける。
「ずっと気になっていたんやけど。」
「なんです？」
「茶道の一連の流れ、上級者の流れまではその頭に入っているって話はほんま？」
「誰に聞いたん？」
突然の言葉に俺は慌てて叔父を見る。
「誰に？」
階段を降り叔父の腕をつかみもう一度言う。
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「誰がそんな事を？」
「……家元が言うてた。」
「いや、知っているはずないって。はいってない……そんな冗談誰が？」
なんて言うけど、完全に叔父はその言葉を信じてない。そりゃそうや、家元つまりはじぃちゃんが言うたんだからウソを言うわけない。どこでどう繋がっているか分からないこの界隈だからこそバレたんやと思う。
俺は盛大なため息をしてから頷いて受け入れるしかないって言う状況になっている。
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。嬉しい言葉です。中だるみするかな？そう思いながら日々更新しています。これからも宜しくお願い致します (2022年12月2日 16時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。わくわくが止まりません。 (2022年12月1日 17時) (レス) @page42 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。まだ続きそうなのですが、これからもお付き合いくださいませ。 (2022年12月1日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - いつも楽しみにしています。話の展開がワクワクしてきました。これからもよろしくお願いします。 (2022年11月30日 19時) (レス) @page41 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年10月24日 16時
