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「お……大倉?」
「…………離せ。」
「大倉？」
「離せって！」
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その言葉と同時に相手は俺から手を離し黙ってこちらを見て言うた。
「水分必要か？顔色真っ青やで？」
左右に首を振ってから俺は自分の左手首を右手で擦る。
「友達なんて思ってへん、俺は！」
無言になるのは承知で俺は言う。
「客やって、俺は。」
「あんたら４人と知り合った、ただの喫茶店の客。あんたらは違ったかもしれへんけど、俺は……」
拳を作り、右太ももを思いっきり叩く。
ブラックアウトする寸前、意識が吹っ飛ばないように痛みで目を覚まさせへんと危険やって。
俺は立ち上がり相手を見た。
「他人や。」
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そう口にしてポケットに手を入れて車のロックを外す。
「大倉！」
「俺は横山くんと関係ない！名前を勝手に呼ぶな！」
精一杯の言葉。
いや、きっと弱っているからみんなに会えば弱音を吐く。
吐き出したらあかんねん。
横山くんの声なんて聞こえないようにエンジンをかけ無茶な運転をして霊園を出て落ち着かせるため
に来た場所は……
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「あら珍しい、忠義が自分から来るなんて。」
叔父はそんな驚いた表情。
なぜかわからんけど片手に花を一輪持って出迎えるって、やっぱり謎行動なんよな。
「今の時間は家元も稽古で留守して僕一人ですから。」
頭をポンポンと叩き言われ俺は素直に頷く。
「倒れずよくここまで来ましたね。少し横になるといいですよ、茂ちゃんには僕から連絡しておくので。」
「会いたくない人に会った。」
「ほぅ。」
「ほんまに会いたくなかった。」
小さい声で言うと叔父は小さく笑って言う。
「会いたくないと思えば思うほど会ってしまうんですよね。謎ですよねぇ、ほんまに。」
「そうやな。」
「見た目と違って忠義は繊細だから。」
「すいませんね、見た目はしっかりしていて。」
「姉さんにそっくり。」
また言う言葉に俺はゆっくり口を開く。
「似ている？」
「似ていますよ。」
叔父はそう言うてから、俺の左手を握りしめてからゆっくり息を吐き出す。
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。動き出しました。やっと、ここからどう動いて行くのが4でもよろしくお願いいたします。 (2022年10月23日 22時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - わわわわ💦動き出しましたね。本当に楽しみです。 (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。ゆっくりですが楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。泣顔頂きました！ (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 彼はどこに？続きが楽しみです。 (2022年8月3日 17時) (レス) @page7 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年7月19日 16時
