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「姉さんも忠義も嘘をつくのが下手だから。」


まるで何もかも知っているような口調で言われてちょっと恐怖を感じたんやけど。




「奥の部屋空いていますから。僕はこのお花を着水させてあげなくては。」




言動が不思議すぎるん、叔父さん。






勝手知ったるように家に上がり回り廊下から見える庭は子供の時に何度か来た……らしい。そこも覚えてへんから『懐かしいでしょ?』なんて言われてもさっぱり。






心の荷もない言葉を言うのはしんどい。






真逆の事を言い、俺の事を嫌い忘れてもらうために必死になる。






戻ればいいだけなのに、戻らない道を選択したのは自分。








――――探していた







そんな言葉を言われ決めた心がグラつくに決まっているやん。
友達をほとんど捨てて生きていた自分に何でも話せる人が出来るって大きい存在で頼りたいと思うのが普通。








畳に寝そべり天井を見ると年季の入った木の板が見えてぼーっと眺めてから左手を眺めてから時計を外し口にした。





「疲れた……」








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――――秘密を何個も抱えるとパンクするから





そんな言葉を笑って言う客がいたのを思い出す。







夜の街は疑似の世界。
恋人ではない男と一夜を共にし、その瞬間だけは恋人になった気持ちで過ごせるんやから。






愛されているって思わせるために男も女も必死






アイツが亡くなっても客は待っている







心の中で泣いていても表の自分は笑っていないとあかん





――――金が良いってことはそう言う事や





――――現実に戻った瞬間に泣いてやればええねん。






シビアなこと言う店長。






そう思うたけど、みんなそれぞれ抱えているモノは多い店やったから仕方ない。







心で大泣きしていくしかない。







そんな事を覚えたけど、俺自身が耐えきれなくなって心がパンクするまでそう時間はかからんかった。






2度目やった





全てのバランスが崩れたのは。




「1度目は子供の時やと思う。」






煙草を吸いながらそんな言葉を言うと隣に座って湯呑を眺めながら返事を返された。


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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。動き出しました。やっと、ここからどう動いて行くのが4でもよろしくお願いいたします。 (2022年10月23日 22時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - わわわわ💦動き出しましたね。本当に楽しみです。 (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。ゆっくりですが楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。泣顔頂きました! (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 彼はどこに?続きが楽しみです。 (2022年8月3日 17時) (レス) @page7 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬奈 | 作成日時:2022年7月19日 16時

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