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酒の勢いやないって思いたい
唇を何度も重ね相手のシャツに手をかけていく中で、彼女の手が俺のシャツに触れた。
「いいんですか、私で？」
何て口にされてあかんって言うアホおる？
薄暗い自分の部屋、深夜1時のこんな時間に追い返すアホはおらんと思う。
「ええよ。」
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飲んでいて、お互いの恋愛の話になったのはよくある事やと思う。
26歳女子の恋愛ってまた新たな発見。で、29歳の俺は相当イタイ奴やって痛感してダメージ食らう。
それなりの時間なって、サヨナラするにも出来なくて「家に来ない？」誘われたらその先にある事なんてすぐに分かるやん。
まさに今それで、どちらかがストップ言うてもそれは無理ってくらいな状況。
薄暗い中で彼女の下着を脱がせキスをして求めていくのはごく自然な流れ。
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人恋しいから？
ちゃう
そう言う感じでなくて……細かくは分からへん
ベッドの軋む音が聞こえ
吐き出す息に重なるように相手の甘い声に合わせて体が揺れる
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ここにいるのは倉田さんだって自分の頭がちゃんと理解できている
どこかで冷静な自分
床に落としたゴムの袋が2つ
寒くないように、離れないようにいる彼女の背中に手を滑らせてから目を閉じた。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年1月18日 20時
