キセキ227 ページ22
花宮「メニューは全体メニューと個人メニュー組んだんだっけか」
A「んー、一応ね。
新入部員入ったら軍分けテストするつもりなんで、個人メニューは修正入れるつもりですけど。
あー、そっか。
体育館の使用日数とかも他の部活と相談しないといけないのか。
スケジュール管理怠ってたなぁ、今からでも間に合いますかね？」
花宮「去年と大きく変わらねえはずだからな。
あとで職員室行ってスケジュール表もらってこい。
あとの細かい練習日とか使用許可は今からでも間に合う」
A「そっか、よかった」
備品の数を書き込みながら
そう返した白凪は頭の中でこれからの予定を組み直す
明日は体育館が使えないから今日やるべき事は終わらせなくてはならない
スケジュールについては明日提出に来るとして
練習メニューをそれによっては変えることにもなるだろう
体育館利用日、つまり部活動日は去年のを参考にしつつほかの部活との兼ね合いもある
A「んー…っと？」
花宮「どうした」
A「明後日の練習、ちょっと花宮先輩午前だけ代理してもらえません？」
花宮「は？」
そうなると、と考えていた白凪は
ふと用件を思い出して花宮へそう提案した
怪訝そうな表情をした花宮に、白凪はスマホを確認している
A「…あ、やっぱそうだ。
明後日の午前中、定期健診で病院に呼ばれてて。
空いたからって急遽午前練習組み込んだはいいんですけど、俺行けないんですよ」
花宮「…そういうことか。
部長の方がやるって連絡してきたんだっけな」
A「そう。
まあ練習日に関してはわりと部長にお願いしちゃってるんで、こういうことなるんですけど。
一応、監督者欲しいんで先輩達で見てやってくれません？」
花宮「…まあ、運動がてらいいか。
息抜きもさせてぇし、様子見を兼ねて」
A「じゃああとでメニュー渡しときますね。部長と顧問には俺から連絡入れておくんで」
その日
日が暮れる前までに作業を終えた白凪と花宮は
その足で白凪宅へと向かった
相変わらず入り浸るメンバーに
けれど食欲をそそる匂いに、白凪はテンション高めにリビングへ続く扉を開けた
A「ただいま帰りましたー」
「おかえり」
そう言えば
必ず返ってくるそれに、自然と笑みがこぼれた
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作者名：琉月 | 作成日時：2018年8月24日 12時
