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それが裏切りとなるのか ページ26

「話す前に
お前、どれだけ俺の事知ってるの」


「…リスクが上げられたこと。
要監視対象であること、その能力について」


「ああ、セプター4は周知してると思っていいってことか。
お前、馴れ合いは嫌いでも、組織として動くのは苦手ではないのかもしれないし
うん…お前には、そこが合ってたのかもな」


少しだけ寂しいけれど
多分それが現実だから

さて、と紫城は伏見の額の傷の血をタオルで拭い取る
やめろと伏見はそれから逃れたが、大人しくしてろと言われ思わず身を固くした


「それで、お前の仕事を増やして悪いんだけどさ
俺と隔週に1度会って欲しいんだ」


「…は?
それ、なんか意味あるのかよ」


「俺さ、炎の暴発を抑えるのに喧嘩してて
情報遮断に薬を服用してたんだけど
副作用の影響から、薬を控えることになったの。

喧嘩も青の王様から極力しないよう言われて
で、炎の状態とか
そういうのを直接伏見に確認してもらうことになったの。


あとは能力を無意識に使わないように
情報処理の方法をお前から教われって。

もちろん
お前が断るなら、それはそれで構わないって話だよ。
そしたら別の人員を割くみたいだけど、一応気心知れてる相手だからって」


そこまで紫城が説明すれば
露骨に嫌そうな表情をうかべる伏見

当たり前だ
これは完全に紫城の問題であって
伏見には日常業務も存在する

なんでも屋ではなく、あくまで情報課なだけであって
動かしやすい事実こそあれど
そこまで紫城の面倒を見てやる義理だってないはずだ


薬の服用は副作用から
能力が暴発するのを恐れてだ

いつまでも薬に頼れないのも事実

紫城の能力を意図的に抑えることが出来ないのは
その反動が推測しにくいからだ


「…仕事ってんなら、やるけど
お前それ、連中に話すのか」


「うん。
俺がセプター4とした約束
青の王様とした個人的な契約内容まで

全部話すよ。

時間が、ないんだ」


「何を焦ってんだ」


その問いに
紫城は目を伏せ、苦い笑みを浮かべただけで答えはしなかった

タクシー代は経費で伏見が落とし
帰りのタクシー代も頂き、紫城はバーへと戻った


「おかえり、A」


そう出迎えられ
紫城は、ただいまと返してから、大事な話があるから全員を集めてと声をかけた

そうしてその口から
自身がストレインであること
セプター4と契約を交わしていること
宗像とある約束をしていることを
話したのだ

それでも君は→←隠していた話を口にする



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作者名:鍵宮 | 作成日時:2019年7月9日 19時

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