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1つの条件 ページ1

定められた逃れようのない運命を知っていて
抗っても無駄だとわかっているなら
自分を守るために


諦めることが必要だった


だから紫城は大切なものを作りたくなかった

何も望まない、人形でありたかった

1部の人間に悪意を向けることで、暴力を振るうことで平常を保っていたのだ


積もりに積もったストレスが
どう爆発するかわからない

だから適度に発散する方法に
それを選んだだけだし
事実それは上手く機能した



「適当に笑って
適当に喧嘩して
自由に生きていればストレスなんて溜まらないからね。

そうすれば、誰かが傷つくことは無い。


独りでは生きていけなかったけど
向けられるものが敵意でもなんでも


俺自身を向けられる感情がある時だけは
俺は存在を許されている気がしたんだ」


プロフェットだと

紫城をそう名付け呼んだ人間達は
紫城の存在を許してはいなかったから


そんなバケモノでも
存在意義があるのだと
それを探すために、実験を続けただけに過ぎない

そして結果が出なかった彼を
中途半端なバケモノだと捨てたのだ


余計なことをして
傷ついた自分達を守るために、いとも簡単に


紫城はペンを取り
誓約書の署名欄にペンを走らせた


「長々と話したけどさ
ここは困った子供の駆け込み寺ではないじゃん。

これで拘束してくれていいよ。


ここなら、きっと安心できる」


意外にも整った綺麗な字で
紫城Aと書き記し
最後に印鑑はなかったので、拇印をして誓約書を宗像へ返す


「赤のクランとしての力の利用なら、おおむねは目を瞑りましょう。

ただし
何度と言いますが
悪用的な利用と
一般人への危害は認められません。

わかりますね?」


「“ただの”喧嘩なら、目を瞑ってくれるってことね。
大丈夫だよ。

俺の能力は、基本的に自分にしか影響ないから。
ちゃんと分散させるって」


今までと同じように

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作者名:鍵宮 | 作成日時:2019年7月9日 19時

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