Part2酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

10 ページ28

美桜母side


チャラそうなイケメンが我が家にやってきた
どうやら用があるのは娘の美桜らしい

美桜母「美桜の彼氏かしら…?」

あぁいう人が好み?

美桜「えっ、今日やるの?」

「そーやで!見るやろ?」

美桜「そりゃ見ないとね!!」

パタパタと降りてきた

美桜母「美桜?何処か行くの?」

美桜「行かないよ。またね、ジェルくん!」

ジェル「おー!また明日も撮ろうな!!お邪魔しましたー」

チャラそうに見えて案外常識人らしい

美桜母「撮るってなにを撮るの?」

美桜「ゲーム実況とかドッキリとか」

撮ったやつをYouTubeにあがるらしい
美桜は自分の部屋に戻り手紙を持ってきてまた戻ってきた

ーーー

美桜母「あら…手紙…」

美桜のね もう読んだやつが机の周りに一通

美桜母「しかも東京からなんて…」

美桜に東京の知り合いの子いたかしら?
内容も気になるし…少しだけ読んでみよう

ーーー

美桜くんへ

元気にしてる?私は美桜くんが恋しくて毎日まふくん達に美桜くんの素晴らしいとこ語ってるよ!
今世は美桜くんに早く会えたね。年齢は同じだけど、今世も絶対に外科医になって美桜くんを救ってみせるから!!美桜くんの病気は私が治してみせる。だから待ってて。 美琴より

ーーー

最後には大きくILoveYouと書かれていた

美桜母「美桜…が、病気?」

美桜「お母さんお茶飲むね…って、その手紙…!」

美桜が起きてきた

美桜母「どういうこと?あんた、病気だったの?だから東京に行ってたの?」

なんで黙ってたの?学校休んでまで東京に行って

美桜「っ…」

美桜母「白状しなさい!!」

美桜は怯えていた

美桜「東京に、行ってたのは…その…彼女を探すためで…病気…と言うより障害だって判明して…」

美桜から障害だと、言われたとき私は怒鳴った。

美桜母「今の時期に言う!?なんでもっと前に話くれなかったの!!」

お兄ちゃんが受験で塾代もかかって…私達のお金じゃ足りないから友達や親戚の人達からも借りてやりすごしてるのに!!

美桜「言える状況じゃなかったじゃん!兄ちゃんばっか構って俺のことなんて見てもくれなかったくせに!!でも彼女だけは違った!俺を見てくれた。理解してくれた、俺を愛してくれたんだ!!」

私達はガミガミと言い合った
うるさかったのか、お父さんもお兄ちゃんも起きてきた。

父親「なに言い合いしてるんだ?」

眠たそうに聞いてきた

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す