歪んだ心の優しい嘘 (ページ5)

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第4話　[まあ‥いっか] ページ5

・[まあ‥いっか]・

　お風呂から上がり、明日の用意をする‥

　すると、ゴーストが「ユウさん、ユウさん」話しかけてきた

　僕は、「どうしたんですか？」と聞くと、

　「最近顔色が悪いようだけど‥大丈夫？」と聞かれた

　予想出来た問いだったので、僕は「大丈夫ですよ」と笑って答えた

　それを見て、ゴーストは安心したのか「気をつけてね」と言い何処かへ行った‥

　それを見て、僕は正直″ゴーストも人間もさほど変わらないんだな″と思った

　ベッドを見ると、グリムはもう寝ていた‥

　グリムの頭を撫でてあげると、幸せそうな顔をした‥

　その時僕は、「本当に元の世界に帰れるのか？」「学園長は本当に帰り方を探しているのか」

　この事で、頭がいっぱいになった‥

　僕は、この怒りを押さえようとベランダへ向かった

　窓を開け、夜空を見上げると、綺麗な星が散りばめられていた

　それに、僕は吸い込まれそうになり

　今考えている事が、少し馬鹿馬鹿しく思えた

　確かに、元の世界に戻りたい‥そう思うけど、

　コッチの世界も、グリムや皆のお陰で楽しい人生を送っている

　『なんだか、変な気分』

　僕はそう１人呟いて、部屋に戻った‥

・[続く]・